インドの潜水艦就役は、2000年7月に旧ソ連の潜水艦を調達して以来の出来事である。
「カルバリ」は、フランスのスコルペヌ型潜水艦に基いてインド西部のムンバイにあるマザゴン造船所で建造された。
スコルペヌ型潜水艦とは、フランスのDCN社とスペインのナバンティア社が共同開発した通常動力型潜水艦のことである。
「カルバリ」は、ディーゼルエンジン式で全長67.5メートル、艦高12.3メートル、排水量1,565トンであり、ステルス性や長期潜行性に優れている。...
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インドの潜水艦就役は、2000年7月に旧ソ連の潜水艦を調達して以来の出来事である。
「カルバリ」は、フランスのスコルペヌ型潜水艦に基いてインド西部のムンバイにあるマザゴン造船所で建造された。
スコルペヌ型潜水艦とは、フランスのDCN社とスペインのナバンティア社が共同開発した通常動力型潜水艦のことである。
「カルバリ」は、ディーゼルエンジン式で全長67.5メートル、艦高12.3メートル、排水量1,565トンであり、ステルス性や長期潜行性に優れている。
また、INS(慣性航法装置:外部から電波による支援を得ることなく、慣性計測センサーによって自らの位置や速度を算出する装置)を装備している。
さらに、赤外線による微光性カメラ(夜間の無照明状態で撮影できるカメラ)やレーザーファンダー(赤外線レーザーを発振し目標物に照射することによって目標物までの距離を一瞬で測定できる光学機器)を備えた潜望鏡を有している。
さらに、攻撃面では対艦ミサイルシステムや魚雷を装備している。
この13年間で、中国は54隻もの潜水艦を就役させたのに対して、インドはたった3隻(カルバリを含む)を就役させたにすぎず、インド政府はインド洋の安全性を確保等するため、潜水艦の建造プロジェクトを推進している。
このプロジェクトは、潜水艦6隻を30億USドル(日本円で3,375億円)かけて建造するというもので、現在、同じスコルペヌ型の潜水艦「カンデリ」を2018年3月頃に就役させ、あと残り4隻の潜水艦を2020年までに就役させる予定である。
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