SoCとは大雑把に言えばスマートフォン向けCPUであるが、具体的には説明するとチップ上にあるシステムの略語(SYSTEM ON CHIP)でチップの上にCPU、GPU、メモリー、チップセット等を搭載したプロセッサである。
「スナップドラゴン845」は、現在の最新SoCである「スナップドラゴン835」(10nm(ナノメートル)プロセスで製造される8コアSoC:スナップドラゴン845も同じ)と比べ処理速度が約25%高速化し、グラフィック処理が約30%高速化した。...
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SoCとは大雑把に言えばスマートフォン向けCPUであるが、具体的には説明するとチップ上にあるシステムの略語(SYSTEM ON CHIP)でチップの上にCPU、GPU、メモリー、チップセット等を搭載したプロセッサである。
「スナップドラゴン845」は、現在の最新SoCである「スナップドラゴン835」(10nm(ナノメートル)プロセスで製造される8コアSoC:スナップドラゴン845も同じ)と比べ処理速度が約25%高速化し、グラフィック処理が約30%高速化した。
CPUは、「スナップドラゴン835」のKryo280の8コアに対して「スナップドラゴン845」はKryo385の8コア(そのうち4つはクロック周波数2.8GHz、残り4つはクロック周波数1.8GHz)と「スナップドラゴン835」に比べクロック周波数(数値が高いほど処理性能が高い)が約19%改善され、全体として約25%処理能力がアップした。
また、GPUは「スナップドラゴン835」のAdreno540に対して「スナップドラゴン845」はAdreno630を搭載し、電気効率が約30%改善し、グラフィック処理能力は約30%アップした。
さらに「スナップドラゴン845」にはISP(イメージ・シグナル・プロセッサ)「Spectra280」が搭載され、よりカラフルな色の表現やより改善された映像の撮影が可能になる。
加えて、「スナップドラゴン845」にはSPU(セキュリティ・プロセシング・ユニット)が搭載されており、セキュリティ機能が強化されている。
例えば、高画像度でレンダリング(データ情報をコンピュータを介して画像、映像、音声などに作り出すこと)したり、左右の目に別々に映像を映し出したりすることができる。
今後「スナップドラゴン845」はサムスンで製造され、2018年初頭各種スマートフォン等に搭載される予定である。
すでに、中国の大手スマートフォンメーカーである小米(シャオミ)は新製品「Mi 7」に「スナップドラゴン845」を採用することを表明している。
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