ブラジルの南東部ミナスジェライス州ピラポラに建設中の発電所はサッカーコート1200面分にも相当する120万枚のソーラーパネルが800ヘクタールに設置されている。ブラジルはこの分野において遅れを取ってきたが、今回の発電所はラテンアメリカでは最大規模のものとなる。この巨大な発電パネルは3段階にわけて発電を始める予定で、今年9月にはすでに一部発電を始めており、今回は第2段階の発電が始まった。
運営しているのはフランス電力会社大手EDFの子会社であるEDFエナジー・ヌーベルス。...
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ブラジルの南東部ミナスジェライス州ピラポラに建設中の発電所はサッカーコート1200面分にも相当する120万枚のソーラーパネルが800ヘクタールに設置されている。ブラジルはこの分野において遅れを取ってきたが、今回の発電所はラテンアメリカでは最大規模のものとなる。この巨大な発電パネルは3段階にわけて発電を始める予定で、今年9月にはすでに一部発電を始めており、今回は第2段階の発電が始まった。
運営しているのはフランス電力会社大手EDFの子会社であるEDFエナジー・ヌーベルス。同企業によれば、フル稼働が始まれば400メガワット発電することが可能になり、これは42万世帯の年間電力をカバーすることが可能になるとみられるという。太陽光パネルは太陽の動きに合わせて旋回し、曇りの日でも発電可能だが、発電量は30%減少する。
EDFエナジー・ヌーベルス・ブラジルの最高経営責任者(CEO)のパブロ・アブランシュ氏は「大事なのは平坦で、植物が育っており、太陽をたくさん受けられ、変圧ラインと近接している並外れた面積の土地であるということだ。」と述べた。
熱帯地域であるブラジルは他の地域に比べ日照時間が豊富で、太陽の恩恵を受けることも多い土地だ。しかし政府は石油ばかりに注目しており、太陽光発電の企業に十分な関心を示していないとエンジニアのマウロ・レラー氏は述べる。さらに「興味のある民間企業は多いがまだ余裕がない。投資を増やすために税金を減らすべきだ」と付け加えた。
エネルギー省が発表したブラジルにおける太陽光発電の割合はわずか0.2%だ。ブラジル太陽光エネルギー協会の会長は「まだこれまでの遅れを取り戻し始めたばかりである」と述べた。
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