米国のニッキー・ヘイリー国連大使は29日、国連・安全保障理事会の緊急会合で、米国が中国に北朝鮮への石油供給を断つよう要請したことを明らかにし、もし戦争が起きれば、北朝鮮の体制は間違いなく、「完全に破壊される」と強く警告した。米メディアが速報している。
北朝鮮は29日、米国全土を射程に入れるとする最も進化したICBM(大陸間弾道ミサイル)の発射実験を行った。米国が北朝鮮をテロ支援国家に再指定してから1週間後のことで、これに反発したものと見られる。
北朝鮮は今回のミサイルは53分間で950km飛行し、高度は4,475kmに達したと発表した。新型の「火星15」で、核弾頭を運べるかまでは明らかでないが、理論的には米国の東海岸まで到達する能力があると専門家は分析している。...
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北朝鮮は29日、米国全土を射程に入れるとする最も進化したICBM(大陸間弾道ミサイル)の発射実験を行った。米国が北朝鮮をテロ支援国家に再指定してから1週間後のことで、これに反発したものと見られる。
北朝鮮は今回のミサイルは53分間で950km飛行し、高度は4,475kmに達したと発表した。新型の「火星15」で、核弾頭を運べるかまでは明らかでないが、理論的には米国の東海岸まで到達する能力があると専門家は分析している。
同国の国営メディアは、ミサイルは新たに開発した発射台から打ち上げられ、弾頭は大気圏に再突入した際の摩擦に耐えられると説明しており、「我々が目標としたミサイル兵器体系開発の完結段階に到達した。」と強調した。
ヘイリー米国連大使は29日の国連安保理の緊急会合で、「我々はこれまで北朝鮮との戦争を求めて来なかったし、今もなお求めていない。もし戦争となれば、それは昨日我々が目にしたとおり、敵対行為の継続によるものだ。そして万一戦争となれば、間違いなく、北朝鮮の体制は完全に崩壊する。」と警告した。
ヘイリー大使は、米国は中国に対し、北朝鮮への石油の供給を断つよう要請したことを明らかにした。トランプ米大統領は中国の習近平主席と29日に電話会議を行い、さらに強力な制裁を北朝鮮に科すよう求めている。フランスのマクロン大統領も29日、テレビのインタビューで、国連・安保理の常任理事国である中国とロシアに、北朝鮮に対する制裁を強化するよう求める発言を行った。
国連のジェフリー・フェルトマン事務次長兼政治局長は29日、北朝鮮がICBMの発射実験を行った後に慈成男(チャ・ソンナム)国連大使と会談し、さらなる不安定化を招く行為をやめるよう要請した。フェルトマン氏は「会談の際に、私は今朝鮮半島で起きていることほど、世界の平和と安全にとって危険なことはないと強調した。」と述べている。
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