ドイツの首都ベルリンの警察は21日、元ビートルズのメンバーである故ジョン・レノン氏の遺品約100点を押収したことを発表した。遺品は米ニューヨークで盗まれたとされ、自筆の日記、ビートルズのコンサートの録音テープ、同氏のトレードマークだった丸眼鏡、タバコケース、楽譜などが含まれていた。
警察によると、レノン氏の遺品は2006年、ニューヨークに在住の同氏の妻オノ・ヨーコ氏の運転手だったトルコ人のコラル・カルサン容疑者が、オノ氏の自宅から盗んだとされている。
その殆どは今年7月、破産したベルリンの競売業者によって発見され、警察は残りの遺品の捜査を継続していたが、20日に詐欺や盗品の売買に関わったとして58歳のドイツ人の男を逮捕したところ、男の車からもレノンさんの遺品が発見された。...
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警察によると、レノン氏の遺品は2006年、ニューヨークに在住の同氏の妻オノ・ヨーコ氏の運転手だったトルコ人のコラル・カルサン容疑者が、オノ氏の自宅から盗んだとされている。
その殆どは今年7月、破産したベルリンの競売業者によって発見され、警察は残りの遺品の捜査を継続していたが、20日に詐欺や盗品の売買に関わったとして58歳のドイツ人の男を逮捕したところ、男の車からもレノンさんの遺品が発見された。ベルリン警察はこれらの遺品を公開し、記者会見を行った。
ドイツメディアによれば、オノ・ヨーコ氏がニューヨークのドイツ総領事館で押収品の写真を確認し、確かに2006年に盗まれたものであることを認めたという。
発見された遺品の中には、レノン氏の自筆の日記3冊、ビートルズのコンサートの録音テープ、眼鏡2本、手書きの楽譜、手紙、タバコケース等が含まれていた。日記3冊の内の1冊には、同氏がニューヨーク・マンハッタンの自宅前で凶弾に倒れた1980年12月8日の日付が、本人の手によって書き込まれている。
カルサン容疑者は1995年から2006年にオノ氏の運転手をしていた。ベルリン警察は同容疑者が遺品を盗んだ犯人と考えているが、現在トルコに住んでおり、ドイツの警察の捜査権限が及ばないとしている。同容疑者は2007年に、オノ氏を脅迫しようとして禁固60日の刑を命じられ、服役した。
ビートルズ関連の品々は、オークションで高額が付けられる。2月にはレノン氏が着ていたとされる皮のジャケットが、英国のオークションで、1万400ポンド(約160万円)で落札された。9月にはオークションに出品予定だったヒット曲「エリナ・リグビー」の手書き楽譜が、盗品の疑いがあるとしてオークションから取り下げられたが、ポール・マッカートニー氏がサインしたこの楽譜は、2万ポンドの値が付くと言われていた。
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