米高級宝飾店のティファニーは10日、ニューヨーク5番街の本店内に初めてカフェレストランをオープンした。朝食時から営業しており、オードリー・ヘップバーン主演の映画「ティファニーで朝食を」の夢が、1961年の公開から56年を経て現実のものになった。
ティファニー本店が、食器や革製品を扱う4階に10日、カフェレストラン「ブルー・ボックス・カフェ」をオープンした。創業180年のティファニーが、カフェレストランを開業したのはこれが初めてである。「カフェと4階フロアの改装は、ともに現代の贅沢な経験を表現している。このスペースは実験的だが経験に基づくものであり、新しいティファニーへの窓口だ。」と同社では声明を出して説明している。
ブルー・ボックス・カフェは、店舗の営業時間と同じく、月~土曜は午前10時から午後7時、日曜は正午から午後6時まで営業する。...
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ティファニー本店が、食器や革製品を扱う4階に10日、カフェレストラン「ブルー・ボックス・カフェ」をオープンした。創業180年のティファニーが、カフェレストランを開業したのはこれが初めてである。「カフェと4階フロアの改装は、ともに現代の贅沢な経験を表現している。このスペースは実験的だが経験に基づくものであり、新しいティファニーへの窓口だ。」と同社では声明を出して説明している。
ブルー・ボックス・カフェは、店舗の営業時間と同じく、月~土曜は午前10時から午後7時、日曜は正午から午後6時まで営業する。朝食やランチなどの食事やお茶を楽しむことができ、席によっては近くのセントラルパークを眺められる。天井、ソファ等の内装は、商品の包装や広告で使われる同社のイメージカラーの淡い青色「ティファニー・ブルー」で統一されている。また食器も同社製のものが使われており、高級感にあふれている。
メニューは季節毎に変わるが、朝食はクロワッサンとフルーツ、コーヒー、紅茶の他、バターミルクワッフル、スモークサーモン・ベーグル、アボカド・トースト等から1品選択し、税抜き29ドル(約3,300円)から、ランチはマッシュルームスープやチョップドサラダなどの前菜と、BLTサンドやポーチドサーモン等のメインから各1品選択するコースで39ドルから、ティーセットは、お茶に小ぶりのサンドイッチ、チョコレート等が付いて49ドル、といったメニューが味わえるという。
「ティファニーで朝食を」は1958年に出版された米国の小説家トルーマン・カポーティによる小説で、1961年にオードリー・ヘップバーン主演で映画化された。映画では、ドレス姿のヘップバーンが、ティファニー本店のショーウィンドウの前で、パンの朝食を取るシーンが冒頭にある。
5番街にあるティファニー本店は、トランプ米大統領の就任前の住居であったトランプ・タワーに隣接し、周辺の高級店舗同様、一時は厳重な警備のあおりで客足が遠のき、それ以降の業績に影響が出たとされる。感謝祭からのホリデーショッピングの時期の前に改装を図ることで、集客力の向上を図る狙いがあると見られる。
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