現在韓国を訪問中で韓国の国会で北朝鮮についてのスピーチをしたばかりのトランプ大統領だが、自身のゴルフクラブの宣伝を怠らなかった、と皮肉を込めた記事が取り上げられている。
トランプ大統領はいつも通り「北朝鮮のような独裁国家を止めさせろ」とスピーチ中に叫んだが、2017年度の全米女子オープンが自身のゴルフクラブで開催されたことを大げさに宣伝したという。そしてすかさず「本大会は韓国人選手の優勝が決まりおめでとう」と韓国への賛辞も忘れずに言った。また、「トップ10に8人もの韓国人が入り、1位~4位は韓国が独占している。とても喜ばしいことだ。おめでとう。」とも語った。トランプ大統領はゴルフの話題で、自身のゴルフクラブを宣伝するとともに、韓国との絆を深めるための外交手段としても利用したと言える。
しかし、倫理学関係の専門家からは「トランプ大統領は大統領という絶対的な国家権力を利用して、自身のホテルやゴルフクラブでさらに莫大な収益を得ようとしている。」と常日頃から批判されているという。
残りのスピーチではトランプ大統領は北朝鮮へのメッセージで大半が占められた。
「北朝鮮は我々の強硬姿勢にも全く屈しない。今まで我々アメリカはこのような国と対峙したことがない。」とトランプ大統領は北朝鮮の手強さについて述べ、「我々はアメリカのためだけに言っているわけではなく、すべての文明国のために言っているのである。いままでの歴史で、アメリカに立てつき挑戦してきた国は数えきれないが、アメリカを見くびってもらっては困る。我々の強い決意を持って対処してきた過去の多くの対立問題を見てほしい。我が国の力を疑う者は少ないはずだ。」と続けて力説した。
そして「我々は数多くの戦いを必死にくぐり抜けてきたからこそ今平和な世界に生きている。だからこそ二度と戦争という大惨事を繰り返してはならない。そのためには敵の脅威に決して屈してはいけない。」とトランプ大統領は続けてスピーチした。
また、「北朝鮮が核を所有し続けることは彼ら自身を危機的状況に陥らせるだけである。よって、彼らを完全に武装解除させるまで決して諦めてはいけない。そしてそのためには各国政府の協力が必要だ。もちろん国連の制裁決議をさらに課すためにはロシアや中国の協力も絶対不可欠だ。」とも述べた。
そして「朝鮮半島がもう一度再び統合され平和な世が訪れることを望む。いつの日か韓国と北朝鮮の間に高速道路が通過することを私は夢見ている。そしてその日がくるまで我々は強く忍耐し希望を捨てずに頑張り続ける必要がある。」とトランプ大統領は最後に述べた。
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