訪韓しているトランプ米大統領に晩餐会で提供されたメニューや招待客が物議を醸している。日韓両国が領有権を主張する竹島(韓国名は「独島」)沖で取れたエビが使われ、牛肉の味付けには360年ものの高価な醤油が使われており、米国史より100年以上も伝統があるのだという。また晩餐会には従軍慰安婦を同席させるなど、日米韓の友好に水を差しかねない“おもてなし”に日米は戸惑いを見せている。
11月7日付米国
『ブルームバーグ』は「トランプの訪韓国賓晩餐会で見える日韓の緊張関係」との見出しで以下のように報道している。
四品料理の晩餐会メニューには韓国の統治下にある「独島」(日本も“竹島”と呼び主権を主張する)沖で取れたエビが出された。また更なる挑発として、晩餐会には第二次大戦で日本の慰安婦だった女性が同席した。トランプ大統領の訪問の目的の一つには北朝鮮の脅威や中国のアジア太平洋覇権主張を念頭とし、米国・日本・韓国3か国の協調を促進することもあったのだが、歴史の禍根によりこの期待が挫かれてしまった形となった。...
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11月7日付米国
『ブルームバーグ』は「トランプの訪韓国賓晩餐会で見える日韓の緊張関係」との見出しで以下のように報道している。
四品料理の晩餐会メニューには韓国の統治下にある「独島」(日本も“竹島”と呼び主権を主張する)沖で取れたエビが出された。また更なる挑発として、晩餐会には第二次大戦で日本の慰安婦だった女性が同席した。トランプ大統領の訪問の目的の一つには北朝鮮の脅威や中国のアジア太平洋覇権主張を念頭とし、米国・日本・韓国3か国の協調を促進することもあったのだが、歴史の禍根によりこの期待が挫かれてしまった形となった。
エビに関し日本の政府報道官は、「日米韓の関係に水を差すような行為は避けるべきだ」と述べている。
大統領府である青瓦台は声明で 「米韓首脳の友好関係を深め、強固な米韓同盟を確認する目的により、国賓へ最上の敬意を払い最高級の料理を提供している」としている。
晩餐会のゲストはメラニア夫人、ティラーソン国務長官、ジャレッド・クシュナー(大統領上級顧問)、韓国側は外相、財務相、国防相などでSKグループのチー・テウォン会長や現代自動車副会長も出席する。
メニューはおかゆ、松茸ごはん独島エビ添え。特別ソース(360年ものの伝統しょうゆ)かけ韓国牛。ケーキ、干し柿添えシャーベットなど。
同日付『ヤフーニュース』(AFP通信引用)は「米国より歴史のある韓国の醤油がトランプのメニューに」との見出しで以下のように報道している。
外交問題で物議を醸すエビに加えて、トランプのメニューには米国史より1世紀以上も伝統のある醤油が使われている。その醤油は1657年産で、米国独立宣言のベンジャミン・フランクリンの父親が生まれた年だという。醤油などの発酵食品は韓国料理に欠かせず、有名な職人によりつくられ発酵されたものは、1リットルあたり数万ドルで売られており、2012年に職人グループが展示した450年ものの醤油には約9万ドルの値が付けられていたという。
トランプ大統領が日本で安倍首相(韓国の文大統領より友好関係にある)とチーズバーガーやステーキを食べた米国スタイルでのおもてなしとは対照的である。
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