100人中88人が銃を何らかの形で所有している、という統計データすらあるアメリカ社会。
オーストラリアの15人に比べるとあまりにもすさまじい数であり、アメリカ銃社会の闇ともいえる。
Gun Violence ArchiveというNPO団体によれば、アメリカは今年になってから309日目を迎える中、すでに307件もの銃の大量射殺事件が起きているという。同団体によれば、大量射殺の定義は「4人以上死亡した場合の銃事件」のことを指すという。
今年だけでも13,000人もの人が銃事件で殺されていて、四年連続の増加であり、その中でも11歳以下の幼い子供も600人以上が犠牲になったという。...
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Gun Violence ArchiveというNPO団体によれば、アメリカは今年になってから309日目を迎える中、すでに307件もの銃の大量射殺事件が起きているという。同団体によれば、大量射殺の定義は「4人以上死亡した場合の銃事件」のことを指すという。
今年だけでも13,000人もの人が銃事件で殺されていて、四年連続の増加であり、その中でも11歳以下の幼い子供も600人以上が犠牲になったという。
58人もの命を奪い、アメリカ現代史において最も死亡者数の多いと言われているラスベガス銃乱射事件からまだたったの1ヶ月強しかたっていないが、2016年6月12日にオーランドで起きたナイトクラブの銃テロ事件も記憶に新しい。Pulseと呼ばれるゲイナイトクラブでセキュリティーガードの男が銃を発砲した事件で、日本ではフロリダ銃乱射事件と呼ばれている。この事件が起きたときは「Latin Night」と呼ばれるイベントを開いていた時間帯だったため、犠牲者の多くはラテン人だった。また、同性愛者をターゲットにしたことからヘイトクライムの一種と言われている。
テキサスの教会でまたもや銃事件が起きて多くの犠牲者をだしたばかりだが、今現在アジアを訪問中のトランプ大統領は「礼拝という神聖な場所で祈りを捧げているご家族の前で、このような邪悪な行為が行われた。私たちの心は引き裂かれ深く傷ついた。」とコメントした。トランプ政権も本件については総力を挙げて調査に協力すると発表。
オバマ前大統領も「どうか神が我々に暴力や武器をこの世から葬り去る方法を考える知恵を与えてくださりますように」と祈りを込めて述べた。
コネチカット州出身の上院議員のクリス・マーフィー氏も「これらの銃事件は不可避なものなど一つもない。大量殺戮がこのようなペースで頻繁に起こることなど許せる国などない。」と力強いコメントを発表した。
アメリカはライセンスなどが全く必要なく一般人が街で銃を簡単に購入できてしまうという。まさにアメリカ銃社会の闇ともいえる。
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