【Globali】
フィリピンのドゥテルテ大統領、「トランプ氏とは正当な議論を交わしたい」とコメント(2017/10/30)
フィリピンのドゥテルテ大統領は来月トランプ大統領と首脳対談をする予定だが、「今回はトランプ氏とは礼節を重んじ、正当な議論を交わしたい。」と記者に対して答えた。
トランプ大統領は11月の3日から14日にかけて、日本、韓国、中国、ベトナムなどアジア各国を訪問し、ASEANの会議にも出席する予定。その訪問の最後にフィリピンでドゥテルテ大統領と対談する予定。ドゥテルテ大統領は日本の安倍首相とも対談する予定で、出発前のメディアへの説明会で「トランプ大統領とは地域の安全保障や麻薬戦争について大いに建設的な議論をしたいと思います。」と答えた。
ドゥテルテ大統領は、「アメリカはフィリピンを虫けらのように扱っている」とかねてからアメリカを非難する毒舌演説で知られていて、昨年の中国訪問のときも「フィリピンは今後中国との関係強化に努め、アメリカ依存からの脱却をはかりたい。...
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トランプ大統領は11月の3日から14日にかけて、日本、韓国、中国、ベトナムなどアジア各国を訪問し、ASEANの会議にも出席する予定。その訪問の最後にフィリピンでドゥテルテ大統領と対談する予定。ドゥテルテ大統領は日本の安倍首相とも対談する予定で、出発前のメディアへの説明会で「トランプ大統領とは地域の安全保障や麻薬戦争について大いに建設的な議論をしたいと思います。」と答えた。
ドゥテルテ大統領は、「アメリカはフィリピンを虫けらのように扱っている」とかねてからアメリカを非難する毒舌演説で知られていて、昨年の中国訪問のときも「フィリピンは今後中国との関係強化に努め、アメリカ依存からの脱却をはかりたい。南シナ海の領海についても中国とは和解しつつあります。」とコメントしたという。
ドゥテルテ大統領は国家権力を乱用して非合法的な麻薬取締を行っていることで国際社会の人権擁護団体から非難の的となっているが、「そのような事実はありません。」とフィリピン政府は頑なに反論していて、大統領自身も「まるで悪魔であるかのように私は悪者扱いされている。」と述べていて憤りを感じているとのこと。
ドゥテルテ大統領は日曜日にフィリピンのダバオにて「北朝鮮問題の方が議題としては遥かに重要です。一歩間違えばすべてが間違います。核戦争は世界中の人にとっては受け入れがたいことです。」と答えた。また、「アメリカだけでなく日本や韓国などが席をともにして腰を据えて議論する必要がある。金正恩に対しても“誰も君を脅すつもりはない。これ以上の脅迫行為を止めて警戒体制を解けば戦争はなくなる。これはアメリカにとっても同じことだ。”ということをはっきりと伝えるべきだ。」と主張した。
ドゥテルテ大統領は今後日本を訪問し、安倍首相とは「紛争によって壊滅状態のマラウィ市の再建や首都マニラのインフラ整備などの日本政府の協力支援について」を議論するとのこと。
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