10月20日付米
『CNBCニュース』:「アジアの首脳、米中間緊張が高まり、“どちらに付くのか”と詰問されたら困ると苦悶」
多くの国々は、現在の米中拮抗の中、それぞれと微妙にバランスを取っている状況であろう。そして、小さな島国はそれが更に必要となってこよう。
シンガポールは小さな島国ながら、世界の金融・通商の中心地となっていて、米中の二経済大国それぞれとの関係は非常に重要である。...
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10月20日付米
『CNBCニュース』:「アジアの首脳、米中間緊張が高まり、“どちらに付くのか”と詰問されたら困ると苦悶」
多くの国々は、現在の米中拮抗の中、それぞれと微妙にバランスを取っている状況であろう。そして、小さな島国はそれが更に必要となってこよう。
シンガポールは小さな島国ながら、世界の金融・通商の中心地となっていて、米中の二経済大国それぞれとの関係は非常に重要である。
同国のリー首相は10月19日、当ニュースのインタビューに答えて、苦しい胸の内を吐露した。すなわち、もし米中間の緊張が高まり、どちらかからシンガポールの立ち位置は如何かと詰問された場合、どちらか一方を選択することはできないと答えざるを得ないと語った。
しかし、同首相は、元々10月23日にドナルド・トランプ大統領を訪問する予定であったが、今年9月下旬に突然に中国を訪問している。これは多分に、この一、二年における中国の急激な軍事力増強と、習指導部の経済力に物を言わせた囲い込み政策に怖気づいたものとみられる。
すなわち、昨年7月に中国主張を全面的に退ける常設仲裁裁判所の裁定が出た際、同首相は、国際法の遵守を求めるとのコメントを出して中国の反感を買ってしまった。更に、昨年暮れ、一つの中国原則を無視するかのように、シンガポールが台湾での軍事演習に同国の軍用車を送り込んだことから、その軍用車がシンガポールへの帰途の際、中国政府の意向によって、一時的にせよ香港で差し押さえられてしまったからである。
なお、同首相は、当ニュースに対して、目下中国との関係は“良好”であるとした上で、米中両国は“将来を見据えた”関係にあるとみていると付言した。
同日付シンガポール
『ザ・ストレーツ・タイムズ』紙:「リー首相:米・シンガポール関係は戦略的な見方の一致と深い協力関係に依ると表明」
リー首相は、米
『CNBCニュース』のインタビューに答えて、米・シンガポール間の関係は、世界及び地域への戦略的な見方の一致であり、かつ、長い間培われた深い協力関係に基づいて、大変良好に推移していると語った。
しかし、同首相は更に、アジア地域は米国にとって重要だと強調した上で、米国にはもっとアジア諸国との関係を発展させ、以て同地域の平和と安定に貢献して欲しいと付言した。
なお、同首相はまた、シンガポールが来年ASEANの議長国となるので、ASEANと中国との対話をうまく運んでいく使命があるとも語り、そして、中国が推し進める“一帯一路経済政策”の一環で、シンガポールがその金融・通商の基地となることを強く望んでいるとも述べた。
一方、同日付香港
『サウス・チャイナ・モーニング・ポスト』オンラインニュース:「中国の不動産開発会社、シンガポールの大宅地を再び4億6,200万ドルで買収」
中国深圳市(シェンチェン、中国南端の広東省)に本拠を構える洛根(ルォカン)不動産は10月20日、シンガポール北東部の后港(ホウカン)地区の大宅地を6億2,900万シンガポールドル(4億6,200万ドル、約517億4,000万円)で取得したと発表した。
同社のデレク・リー広報部長によると、競争入札に勝ったもので、同社にとって、直近5ヵ月でシンガポールにおける二度目の大規模投資となるという。
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