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トランプ米大統領、プエルトリコのハリケーン対応を10点満点と自賛(2017/10/20)
トランプ米大統領は19日、ハリケーン・マリアが直撃してから約1カ月となるカリブ海の自治領プエルトリコの状況について述べ、政府のハリケーン対応は10点満点で10点であると自賛した。プエルトリコのリカルド・ロセジョ知事との会談前に記者団の質問に回答した。
9月20日にハリケーン・カトリーナによって壊滅的な打撃を受けたプエルトリコでは、今なお島の3分の1以上の家庭で断水が続いており、80%以上の家庭で停電している。トランプ大統領は、いつ頃電気が完全に復旧する見込みであるかを尋ねられ、現在供給されている電気の大部分は、米本土から送られた多くの発電機によって賄われているとして、新しい発電所の建設や、損害を被った発電所を実質的に復旧させるには、まだ時間が必要であると説明した。...
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9月20日にハリケーン・カトリーナによって壊滅的な打撃を受けたプエルトリコでは、今なお島の3分の1以上の家庭で断水が続いており、80%以上の家庭で停電している。トランプ大統領は、いつ頃電気が完全に復旧する見込みであるかを尋ねられ、現在供給されている電気の大部分は、米本土から送られた多くの発電機によって賄われているとして、新しい発電所の建設や、損害を被った発電所を実質的に復旧させるには、まだ時間が必要であると説明した。
トランプ大統領はまた、プエルトリコに対する米政権の対応は、10点満点で何点かとある記者に尋ねられ、「10点と言っておこう。」と答えた。「救援物資、捜索、救出された生存者数等全てについて、おそらくこれまでで最も困難な状況だ。カトリーナより悪い。多くの点で今まで見てきた中で最悪だと思う。」と現地の状況について意見を述べている。大統領は、政府は救援隊をハリケーンが直撃する前に派遣し、彼らはそうした中で素晴らしい仕事をしたと称賛して「10点を与える。」と繰り返した。
ロゼジョ知事は連邦政府の努力には満足しているが、「まだ多くのことをしなければならかい。」と述べた。大統領はあらゆる要求に応えてくれたとして、「いかなる米国民も放ってはおかないと明言した。」と擁護している。同知事は、米議会の主要議員とも面会したが、民主・共和両党の議員らは、ハービー、イルマ等の以前のハリケーンに関するテキサス州やルイジアナ州への対応と比較して、プエルトリコへの対応が十分でないと批判していた。またプエルトリコ内でも、首都サンフアンのクルーズ市長が、政府の対応やトランプ大統領のツイッターのコメントを批判していた。
トランプ大統領は、新しい発電所などのための復興予算を認めた議会に感謝した。プエルトリコの配電事情は、以前から相当遅れているという。大統領はまた、対応のためにプエルトリコに派遣した軍などの部隊について、永遠に残すわけにはいかないとして、今後ある時点で引き上げることを明らかにした。
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