カナダ人のジョシュア・ボイルと米国人妻のケイトラン・コールマンは、過去5年間、タリバン勢力に拘束され、先週救助された後、元通りの生活を取り戻そうとカナダに帰国した。夫婦にとって最初の任務は、捕虜生活の間に生まれた3人の幼い子どもたちが、新しい異なった生活様式に適応するのを手助けすること、望むことを自由に行える日常生活を生きることをおぼえること、であるとボイル氏は語った。
例えばこの夫婦の4歳の長男は、おもちゃで遊んだことがなく、本や、ディズニーキャラクターなどを見たことがない、とボイル氏はNBCとのインタビューの中で説明している。
長男は「外に太陽があることを理解していない。だからミッキーマウスなどではなく、(日常生活の)基本的なことにまずは取り組んでいる」と続けた。「西洋にようこそ、カナダにようこそ、ではなく、 人生へようこそなんだ」。
家族は現在、オンタリオ州スミスフォールズにある家に住んでいる。...
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例えばこの夫婦の4歳の長男は、おもちゃで遊んだことがなく、本や、ディズニーキャラクターなどを見たことがない、とボイル氏はNBCとのインタビューの中で説明している。
長男は「外に太陽があることを理解していない。だからミッキーマウスなどではなく、(日常生活の)基本的なことにまずは取り組んでいる」と続けた。「西洋にようこそ、カナダにようこそ、ではなく、 人生へようこそなんだ」。
家族は現在、オンタリオ州スミスフォールズにある家に住んでいる。 しかし、5年間の試練の間、耐えねばならなかった暮らし方もいくつか持ち帰ってきている。 家族5人全員で小さな寝室で一緒に寝ている。 テーブルで食べることに慣れていない子供たちは、まだ床の上で食べている。
子どもたちは、どんどんよくなっているが、2歳の次男は、当初なかなか恐怖心が抜けず、祖父母の顔を見る時も怯えていたとのこと。朝食に祖母が心込めたパンケーキを作ってあげたことで、緊張が解けたそうである。「(次男は)まだ、全てのことがストレスとなって問題を多く抱えているが、このことは大きな一歩」であり、祖母は「2015年以来彼が初めて受け入れた人だ」と、ボイル氏は語った。末の娘はまだ周りに他の男性がいることに馴染めないでいるとのこと。
2012年、ボイルとコールマン夫婦はアフガニスタンを旅している間、武装勢力による捕虜になった。夫婦が拉致された時、コールマンは妊娠しており、人質として拘束されている間に2人の息子と1人の娘を産んだ。 この夫婦には別の娘もいたが娘は幼い頃に捕虜たちに殺害されたと発表された。
ボイル氏は、家族として再スタートすることに集中し、子供達が投獄中に被った内面的な傷を克服するのを助けていきたいと述べた。「より良いものがあるということを知らないがために、より良いものを求めるという概念すら持たずに生きてきた子ども達の現状を、今目の前にしているのです」。
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