【Globali】
米ボーイスカウトの女子会員(2017/10/12)
米国の「ボーイスカウト」連盟が来年からプログラムへの女子の入会を受け入れると発表した。今年1月にはトランスジェンダーの受け入れを決めるなど会員減少を食い止め、現代の多様性に即し多忙な家族を支えるプログラムを提供するとしている。一方、既に女子のみを会員とする「ガールズスカウト」を始めネット上では賛否の声があるという。
10月11日付米国
『CNN』は「ボーイスカウトに女子」との見出しで以下のように報道している。
「ボーイスカウト・アメリカ連盟がスカウトプログラムへの女子受けいれを満場一致で決めた。青年の最高位イーグルスカウトの資格も取得可能とした。長年女子の家族らからの要望があり、また多忙な世帯への支援プログラムを提供すると言う。同連盟は「現代の家族は昔より多忙で多様性が増している。ほとんどが共稼ぎ世帯で、片親世帯もこれまでになく増加している。...
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10月11日付米国
『CNN』は「ボーイスカウトに女子」との見出しで以下のように報道している。
「ボーイスカウト・アメリカ連盟がスカウトプログラムへの女子受けいれを満場一致で決めた。青年の最高位イーグルスカウトの資格も取得可能とした。長年女子の家族らからの要望があり、また多忙な世帯への支援プログラムを提供すると言う。同連盟は「現代の家族は昔より多忙で多様性が増している。ほとんどが共稼ぎ世帯で、片親世帯もこれまでになく増加している。」とその理由を説明している。
同連盟は、全米で約230万人の会員(7歳~21歳)と96万人のボランティアから成る。だが、ボーイスカウトの会員は減少傾向にあり、2012年時点の会員数からは280万人減少した。(最高時は1972年の650万人)
スカウトリーダーらはこの決定に賛同したものの、ネット上ではドナルド・トランプ・ジュニアを含め疑問視する意見もあるという。女子に門戸を開こうとするボーイスカウトとガールズスカウトとの間にはしばしば確執があった。ガールズスカウトは専門家の研究による同性単一の環境がもたらす利点を強調している。」
同日付英国『BBC』は「ボーイスカウトの女子受け入れに反発」との見出しで以下のように報道している。
「水曜、ボーイスカウト連盟では満場一致で女子のカブスカウト(アメリカのボーイスカウト)への入会を許可するという歴史的決定が成された。2018年から女子もカブスカウトに登録可能。2019年からボランティアサービスプログラムを終了すれば女子にも青年部門のイーグルスカウト(最高位)が与えられるという。この決定は、国連により女性や子どもが抱える課題にスポットを当てる目的で2012年に設定された「国際ガールズ・デー」(9月11日) に発表された。
一方、「ガールズスカウト・アメリカ」がこの動きに反対しているという。 ガールズスカウトのハンナ会長はボーイズスカウトを批判する書簡を公表している。また、SNS上でも批判が高まっているという。トランプ・ジュニアは「不思議だ。ガールズスカウトはそのためのものだったのでは?」とコメント。
ボーイスカウト連盟は現代の忙しい世帯の助けにもなると声明を出している。今年1月にはトランスジェンダーの男子受け入れを発表している。」
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