トランプ大統領は国会のルール上、10月15日までにイラン核合意を維持するか破棄するか決議しなければならないが、もし破棄する場合は、国会は60日以内に新たな制裁措置について決議しなければならない。
イラン核合意の廃止イコール合意がすべて無効になる、というわけではないが、専門家の間では新たな制裁が課されるプロセスにつながりかねない、と懸念されている。イギリスのテリーザ・メイ首相もここ最近ではトランプ大統領と頻繁にコンタクトを取っていて「イラン核合意についてはイギリスもできる限り尊重するように努めてきました。...
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トランプ大統領は国会のルール上、10月15日までにイラン核合意を維持するか破棄するか決議しなければならないが、もし破棄する場合は、国会は60日以内に新たな制裁措置について決議しなければならない。
イラン核合意の廃止イコール合意がすべて無効になる、というわけではないが、専門家の間では新たな制裁が課されるプロセスにつながりかねない、と懸念されている。イギリスのテリーザ・メイ首相もここ最近ではトランプ大統領と頻繁にコンタクトを取っていて「イラン核合意についてはイギリスもできる限り尊重するように努めてきました。ヨーロッパ中も同じ想いです。イラン核合意の廃止は中東和平に反する行為だということをトランプ大統領には再認識していただきたい。」と述べている。
ニューヨークタイムズの意見記事でも「イラン核合意を廃止する場合、アメリカの信用は失墜し、欧米関係も崩れるだろう。もしそうなればイランだけでなく、ロシアや中国の脅威も増してくる。」と書かれている。
イランのアリー・アクバル・サーレヒー原子力庁長官も、「アメリカがイラン核合意の信用を損なう真似をするならば、核不拡散の取り組みは崩れ、アメリカ自身も国際社会での信用を失うことになる。」と警告を発している。
また、アメリカの大学関係の専門家も「イラン核合意が廃止されれば、IAEAなどがイランの核開発プログラムを徹底的に監視できなくなるため、イランの重要な極秘情報を知ることができなくなる恐れがある。」と懸念している。
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