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【Globali】
英国、EUと交渉決裂なら米との貿易協定を検討(2017/10/11)
英 『デイリー・テレグラフ』をはじめとする各メディア10日は、イギリスとEUとの間で離脱後の貿易交渉がまとまらなかった場合、アメリカやカナダ、メキシコとの公式な自由貿易協定に参加することを検討し始めていると報じた。EU離脱時に貿易協定の交渉が決裂した場合の打開策の一環だとみられている。
国際貿易担当の報道官によると「EU離脱に際し、我々イギリスは貿易や投資における確実性や安定性などを最大限保つため、現在EUとの間に存在するすべての貿易協定を移行する方法を模索している。」と述べたが、一方で「我々はイギリスにとってもその他ヨーロッパ諸国にとってもメリットのある条件を見いだすことに自信がある。ただ、あらゆる不測の事態に備えるのが政府としての我々の役目だ。」と付け加えた。
EU離脱交渉に関して、英首相テレサ・メイ氏は世界最大の貿易圏を相手に自由貿易協定についての議論へ移りたい考えだが、現在はEU離脱条件そのものの話し合いで難航している。...
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国際貿易担当の報道官によると「EU離脱に際し、我々イギリスは貿易や投資における確実性や安定性などを最大限保つため、現在EUとの間に存在するすべての貿易協定を移行する方法を模索している。」と述べたが、一方で「我々はイギリスにとってもその他ヨーロッパ諸国にとってもメリットのある条件を見いだすことに自信がある。ただ、あらゆる不測の事態に備えるのが政府としての我々の役目だ。」と付け加えた。
EU離脱交渉に関して、英首相テレサ・メイ氏は世界最大の貿易圏を相手に自由貿易協定についての議論へ移りたい考えだが、現在はEU離脱条件そのものの話し合いで難航している。2019年予定の離脱実現が刻一刻と迫る中、メイ氏としては、明確な貿易条件を決められずにEUを離れることになる可能性を鑑みて、少しでも選択肢を広げたい考えだ。
英政府としてはEUとこの先も現状の貿易協定を引き継ぐか、新たなグループを形成したい考えだが、中にはNAFTA(北米自由貿易協定)に加盟することを検討している閣僚もいる。通称アナリストによると、英国がNAFTAに参加した場合、EUとアメリカ両方との取引を望む英製造業はそれぞれの規則に従って2通りの製品を生産しなければならなくなる見込みだ。しかし、アメリカのトランプ大統領は1994年に発行したNAFTAはアメリカにとって利益にならないとして破棄を警告している。
英国は40年以上EUの枠組みの中にいて、その中の規制で動いていたが、サービスや製品、競争政策、データ保護に関して北米モデルを取り入れることを検討する必要があるかもしれない。
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