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【Globali】
金正恩氏は理性的な人物、米CIA高官が発言
アメリカ中央情報局(CIA)の高官が、北朝鮮の金正恩朝鮮労働党委員長を「理性的な人物」と表現したことを 『CNN』『AFP』などの英文メディアが報じた。
金正恩氏はアメリカに核で脅しをかけ、ミサイル実験を繰り返し、さらに身内も含めた自国の高官でも容赦なく切り捨てるなど、非情冷酷なイメージがあり、トランプ米大統領をはじめとする政治家も理性の無い狂人だと表現していた。しかし今回、CIA朝鮮ミッションセンターのヨンソク・リー氏はジョージワシントン大学の講演で「金正恩氏の行動には全て目的がある」と述べ、理性的な考えに基づいた行動であると指摘、「金氏は長い期間支配者として君臨し、自分のベッドで穏やかに最期を迎えたいのだ」と語った。...
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金正恩氏はアメリカに核で脅しをかけ、ミサイル実験を繰り返し、さらに身内も含めた自国の高官でも容赦なく切り捨てるなど、非情冷酷なイメージがあり、トランプ米大統領をはじめとする政治家も理性の無い狂人だと表現していた。しかし今回、CIA朝鮮ミッションセンターのヨンソク・リー氏はジョージワシントン大学の講演で「金正恩氏の行動には全て目的がある」と述べ、理性的な考えに基づいた行動であると指摘、「金氏は長い期間支配者として君臨し、自分のベッドで穏やかに最期を迎えたいのだ」と語った。また金氏について誰よりも朝鮮半島の衝突を避けたい人とした上で「彼の保守性が軽視されがちである」として警告した。
リー氏と同じくCIA高官のマイケル・コリンズ氏によれば、北朝鮮はアメリカと直接衝突することを望んではいないが、金氏が実権を握り続けるためには対立関係を維持する方がいいという戦略がカギを握るという。リー氏はこれらを「対立の上に成り立つ政体」と表現した。
金氏は2013年に叔父の張成沢(チャン・ソンテク)氏を粛清し、今年にはマレーシアで異母兄の金正男(キム・ジョンナム)氏を暗殺するなど、自分の地位を脅かす者は積極的に排除している。韓国のシンクタンクによるとその人数は340名、その内政府や軍などの高官は140名だった。これに対しリー氏は自分の利益を追求するという指導者の特徴と一致するとし「北朝鮮の目的はアメリカと何らかの合意に持ち込み、朝鮮半島から米軍を撤退させることだ」と述べた。またコリンズ氏も「北朝鮮は米国など国際社会がどこまで耐えられるかを試している」とし、もはや周辺各国から見捨てられるなどの不安や束縛がなくなったことを示しているとした。その上でリー氏は思い付きで核を落とすことは生き残るというキム氏の理念にそぐわないとの見解を示している。
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