米キニアピック大学が27日に発表した世論調査によれば、米国の有権者の半数以上がトランプ大統領は大統領にふさわしくないと考えており、大統領の仕事を評価している人も36%にとどまっていることが判明した。
キニピアック大の最新の調査では、トランプ氏が大統領に「ふさわしくない」と考えている有権者は全体の56%であり、「ふさわしい」とする人は42%だった。その仕事を評価すると支持した人は僅か36%で、57%の人が支持しないと回答している。
大統領にふさわしいかどうかの回答は支持政党や性別等により大きく分かれる。政党別では、民主党支持者の94%が「ふさわしくない」、5%が「ふさわしい」と回答したのに対し、共和党支持者では、「ふさわしくない」と回答した人は14%で、84%が「ふさわしい」だった。...
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キニピアック大の最新の調査では、トランプ氏が大統領に「ふさわしくない」と考えている有権者は全体の56%であり、「ふさわしい」とする人は42%だった。その仕事を評価すると支持した人は僅か36%で、57%の人が支持しないと回答している。
大統領にふさわしいかどうかの回答は支持政党や性別等により大きく分かれる。政党別では、民主党支持者の94%が「ふさわしくない」、5%が「ふさわしい」と回答したのに対し、共和党支持者では、「ふさわしくない」と回答した人は14%で、84%が「ふさわしい」だった。男女別に見ると、男性では「ふさわしくない」「ふさわしい」とも49%だったが、女性では「ふさわしくない」が63%で、「ふさわしい」の35%を大きく上回った。人種別に見ると、白人では「ふさわしくない」が50%、「ふさわしい」が48%と拮抗しているが、黒人では「ふさわしくない」が94%、「ふさわしい」が4%、ヒスパニックでは「ふさわしくない」が60%、「ふさわしい」が40%だった。
仕事の評価の詳細については、人種問題への対応については62%、医療保険問題については60%、移民・環境対策は59%、外交政策は57%、それぞれ不支持であった。但し、経済政策は48%が支持で不支持を上回り、55%が大統領は聡明であると評価している。ツイッターの使用については全体的に大きな差がなく、69%の有権者がトランプ大統領は使用をやめるべきと回答し、続けて欲しいと回答したのは26%にとどまった。
この他の数字も、大統領にとっては余り好ましいものではなかった。51%の人はトランプ氏が大統領であるのは恥ずかしいと思っており、誇らしく思うと答えた27%を上回った。60%がその指導力に疑問を持ち、59%が大統領は正直でないとしている。また56%が大統領は平均的な米国人のことを気にかけていない、67%は分別がないと見ており、61%が自分たちと価値を共有していないと回答した。
調査を行ったキニアピック大では、「調査結果には全体的に良いところがなく、有権者は大統領の性格や判断に疑問を持っている。トランプ氏は、大統領にふさわしくないと考えている有権者が過半数いるという厳しい事実を受け止めるべきだ。」とコメントしている。
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