英BBC放送は26日、世界に向けて発信しているワールドサービス(国際放送)拡充の一環として、朝鮮語によるサービスを開始したと発表した。北朝鮮の聴取者に向けて独立した放送を届けることが主な狙いとしている。
BBCによる朝鮮語のサービスは、インターネットとラジオ放送により、ニュース、スポーツ、ビジネス、カルチャー等様々な話題を提供していく。朝鮮語は同局の12の新しい言語サービスの1つである。
「朝鮮語放送は、BBCワールドサービスが、長きにわたり全世界で得てきた公正・中立の評判の上に築かれたものである。」と同局ではコメントしている。ワールドサービスのジャーナリストはソウル、ロンドン、ワシントンに駐在し、BBCのグローバルな通信網をフルに活用して情報を提供していくという。...
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BBCによる朝鮮語のサービスは、インターネットとラジオ放送により、ニュース、スポーツ、ビジネス、カルチャー等様々な話題を提供していく。朝鮮語は同局の12の新しい言語サービスの1つである。
「朝鮮語放送は、BBCワールドサービスが、長きにわたり全世界で得てきた公正・中立の評判の上に築かれたものである。」と同局ではコメントしている。ワールドサービスのジャーナリストはソウル、ロンドン、ワシントンに駐在し、BBCのグローバルな通信網をフルに活用して情報を提供していくという。
今回は朝鮮語の他、インドやパキスタンで話されているパンジャブ語、インドのグジャラート語、エチオピアのアムハラ語、ナイジェリア等西アフリカの一部で話されているヨルバ語などの11言語が加わり、これで英語を含めワールドサービスで使われる言語の数は40ほどになる。
BBCの外国語によるワールドサービスは、北朝鮮のような検閲等による報道の自由が制限される地域に、独立したジャーナリズムを届けることも、その目的の1つに挙げている。今回のサービス拡充については、昨年の11月に計画の概要が発表されていたが、英国政府によって2億9,100万ポンド(約437億円)の予算が確保され、各種の準備を進めていた。同局では1940年代以来の大きな拡充であるとしている。
BBCが11月に発表していた、対象言語の増加の他のサービス拡充には、ロシア周辺国へのロシア語ニュースの充実、アフリカ地域でのテレビサービス強化、アラブ地域への新番組の提供等が含まれていた。
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