北朝鮮は15日午前7時前、順安地区から太平洋に向けてミサイルを発射、日本を通過する2発目のミサイルとなった。前回と同様米領グアムを射程内とする「火星12」中距離弾道ミサイルの可能性が高いという。北日本では瞬時警報システム(Jアラート)で国民に避難を呼びかけた。北米航空宇宙防衛司令部(NORAD)はミサイルによる北米やグアムへの脅威はないと発表。米マティス国防相は日本人が「Duck-and-cover (身をかがめて両手で頭を覆い隠す)」で避難体勢をとったと述べ、ティラーソン国務長官は北は「外交や経済面で孤立する」、「中国とロシアはミサイル発射をこれ以上容認できないと明確にし行動で示すべきだ」とし今後の対応が注目される。
9月14日付
『AP通信』は「北朝鮮が発射したミサイルが日本を通過、飛距離は最長」との見出しで以下のように報道している。
「米国と韓国軍によると金曜、北朝鮮が過去最長飛距離の中距離級ミサイルを太平洋上日本に向け発射した。敵国への明確なメッセージとみられる。
8月トランプ大統領が北朝鮮を(米国を脅かせば)「炎と怒りに直面」すると牽制して以来、北は大規模な核実験を行い米国と日本が射程内の2発のミサイルを発射してきた。...
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9月14日付
『AP通信』は「北朝鮮が発射したミサイルが日本を通過、飛距離は最長」との見出しで以下のように報道している。
「米国と韓国軍によると金曜、北朝鮮が過去最長飛距離の中距離級ミサイルを太平洋上日本に向け発射した。敵国への明確なメッセージとみられる。
8月トランプ大統領が北朝鮮を(米国を脅かせば)「炎と怒りに直面」すると牽制して以来、北は大規模な核実験を行い米国と日本が射程内の2発のミサイルを発射してきた。長く懸念されてきたとおり、北はアジア圏内と米国本土での軍事覇権を得る目標に迫りつつある。韓国や日本は米国が米国都市を守るかアジアを守るかの選択を迫られると懸念するだろう。
ミサイル発射を受け北日本ではサイレンや警告メッセージが発信されたが、飛行機や船舶への被害はなかった。
このミサイルテストはこれまでにない怒りを生み日本の安倍首相とマティス米国防相は、ミサイル発射は愚かな行為だとし、国連安保理はNYで金曜午後の非公式の緊急会議を招集。トランプ大統領は声明を出していない。北米航空宇宙防衛司令部(NORAD)はミサイルによる北米やグアムへの脅威はないとしている。
韓国の専門家は、北は日本を通過するミサイル発射を軍事覇権の「承認基準」にしたいのだという。以前はロフティド軌道での発射実験のみで近隣国を避けていたが、日本を通過する2回のミサイル発射で、弾頭が大気圏を超えても正しく作動するよう戦闘即応体制を整えつつあることを意味する。」
同日付米国『RT』は「北朝鮮のIRBMにより数百万人の日本人が“ダックアンドカバー”(身をかがめて両手で覆う):マティス(米防衛相)」との見出しで次の様に報道している。
「北海道上空付近を通過した7:06AMころ TV、ラジオ、スピーカーからJアラートが作動、北海道や東北の住人に避難するよう呼びかけた。
マティス米国防相は北朝鮮の中距離弾道ミサイル発射で、多くの日本人が身を屈め頭を覆う避難体勢をとったと述べた。 米太平洋司令部の報道官によると、米本土やグアムへの脅威はない。
ティラーソン国務長官は、「これらの継続的挑発行為は、北を外交や経済面で孤立させるだけだ」と述べ、また中ロはミサイル発射をこれ以上容認できないと明確にし行動で示すべきだ」と述べた。
北朝鮮政策研究所のエリック顧問は「米国が脅威を与えれば北はますます対抗措置に出るだけだ。過去の北の反応パターンを見ると、外交的アプローチへは外交的に反応するが、脅威を与えるとより頑固になる。米国が圧力をかけると、更に北は引いてしまうだろう」と指摘する。 しかし同氏は米国は圧力をけ続けると見ており「トランプ政権は軍事行動を伴わないだけで、既に北朝鮮と戦闘状態にある。制裁により北の経済を直撃し北の経済を崩壊を図っている」としている。」
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