カナダオンタリオ州の法務協議会は昨日、ベルント・ゼーベル判事が法廷に「アメリカを再び偉大に(Make America Great Again)」と書かれた帽子をかぶってきたことを理由に、停職処分にした。
法務協議会は、ベルント・ゼーベル判事の行動については「司法制度的には極めて間違った違法行為に当たる」として懲戒解雇とまではいかなくとも、同氏に30日間の停職処分を言い渡した。
法務協議会では「ベルント氏の行為は司法倫理の基本原則に反するものであり、特に選挙戦での違法行為が取り沙汰されているトランプ大統領の熱烈な支持者であると多くの者に誤解を与えかねない。」としてさらに同氏を叱責している。...
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法務協議会は、ベルント・ゼーベル判事の行動については「司法制度的には極めて間違った違法行為に当たる」として懲戒解雇とまではいかなくとも、同氏に30日間の停職処分を言い渡した。
法務協議会では「ベルント氏の行為は司法倫理の基本原則に反するものであり、特に選挙戦での違法行為が取り沙汰されているトランプ大統領の熱烈な支持者であると多くの者に誤解を与えかねない。」としてさらに同氏を叱責している。
また、さらに続けて「ベルント氏は27年間何の問題も起さず模範的な裁判官として勤めてきたため、今回の一件は実に衝撃的であった。しかし、彼がトランプ大統領のような差別主義者でないことは幸いです。」とも述べられている。
しかし、ベルント氏の行為には81件もの苦情が届いており、1月から同氏は法廷に一度立たせてもらえていないとのこと。
1ヶ月前の公聴会では、ベルント判事は「トップ記事になるまで、私がトランプ大統領の熱烈な支持者だと多くの人に思われていたことには気がつきませんでした。ただアメリカの大統領がトランプ氏に決まった翌日に、彼の歴史的快挙を祝い、法廷の雰囲気を和ませたかっただけです。」と証言している。
ベルント氏は法廷で帽子を脱ぎその後、休憩時間に入るとオフィスへ帽子を持って帰ったという。「ヒラリー氏の支持者の方が多かったようで、私は気まずくなり帽子を持ち帰った。」と同氏は述べていて、「自分だけがトランプ氏の支持者だったが、全く問題ありません。」とも答えている。
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