オバマ前大統領が任期の最終日にトランプ大統領に残した手紙が米メディアにより公表された。米国の大統領は伝統的に大統領執務室に次期大統領へあてた手紙を残しておく慣習があるという。その手紙の内容を紹介する。
9月4日付
『ヤフーニューズ』は「“幸運を祈る”大統領執務室のオバマからトランプへの手紙」との見出しで以下のように報道している。
「1月ホワイトハウスを去るオバマ前大統領はトランプ次期大統領へ直筆の手紙を宛てた。日曜「CNN」が入手し公表された275字から成る手紙には次の様に綴られている。(以下概要)
「素晴らしい出馬で数百万の人々があなたに希望を託した。政党に関わらず、貴方の任期中に繁栄と国家安全への希望は膨らむことだろう。...
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9月4日付
『ヤフーニューズ』は「“幸運を祈る”大統領執務室のオバマからトランプへの手紙」との見出しで以下のように報道している。
「1月ホワイトハウスを去るオバマ前大統領はトランプ次期大統領へ直筆の手紙を宛てた。日曜「CNN」が入手し公表された275字から成る手紙には次の様に綴られている。(以下概要)
「素晴らしい出馬で数百万の人々があなたに希望を託した。政党に関わらず、貴方の任期中に繁栄と国家安全への希望は膨らむことだろう。ここは成功への青写真などないユニークな職場だから、私のアドバイスなど役に立つか分からないが、私の8年間の反省点をいくつか紹介したい。
第一に、我々は共に強運に恵まれている、誰もがそうではない。勤勉なる国民と子供たちに成功のはしごを掛けられるかは我々の努力次第だ。
第二には、世界の中で米国のリーダーシップは欠かせない。冷戦終結後の国際秩序を保つことや米国民の福祉や国家安全は我々の行動にかかっている。
第三に、我々はこのオフィスに暫定的に就いているということ。その点で我々自身が権力から離れた視点から、民主制度の番人になれる。
最後に、大統領執務で多忙な中でも、友人や家族との時間を持ちなさい。彼らとの時間が困難を乗り越える助けとなるだろう。」
このようにバトンを渡す伝統は以前から存在し、1993年にはジョージH.W.ブッシュ大統領がビル・クリントン大統領へ成功を祈る手紙を残した。クリントン大統領は次のG.W.ブッシュ大統領へ、ブッシュ氏は2009年オバマ氏へ心のこもった手紙をに残したという。
就任の日手紙を見つけたトランプ氏は「手紙を大切にします」と述べて、メディアには公表しないと表明していたが、ホワイトハウスの訪問者には手紙を頻繁に見せており、今回「CNN」がコピーを手にした人からこれを入手したという。」
9月3日付米国『ハフポスト』は「就任最後の日バラク・オバマがドナルド・トランプに残した手紙を読んでください」との見出しで次の様に報道している。
「オバマ大統領の就任最後の日、執務机の引き出しの中に“BO”(バラク・オバマより)とサインされたトランプ次期大統領あての手紙を残していた。トランプ氏は就任式の際、幹部に“素晴らしい手紙”を大切にすると約束していたという。」
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