今回の核実験は、2016年9月9日の建国記念日以来で、第6回目となり、核実験によるものと思われる地震の規模(マグニチュード6.1)から推測すれば、過去最大規模で、昨年の核実験の規模の約10倍のものと考えられる。だとすれば、広島に投下された原爆(15キロトン)の4倍以上の威力であるということになる。
過去の核実験の規模と地震の規模は、以下のとおりである。
・第1回目:2006年10月、0.5キロトンで、マグニチュード4.9(プラトニウム型)
・第2回目:2009年5月、4キロトンで、マグニチュード5.3(プラトニウム型)
・第3回目:2013年2月、6~7キロトンで、マグニチュード5.2(プラトニウム型またはウラン型)
・第4回目:2016年1月、6キロトンで、マグニチュード5.0(北朝鮮の発表によると水爆)
・第5回目:2016年9月、10キロトンで、マグニチュード5.3(北朝鮮の発表によると核弾頭爆発)
核実験実施後、北朝鮮の核兵器研究所は、「大陸間弾道ミサイル搭載用の水爆実験に完全に成功した。...
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今回の核実験は、2016年9月9日の建国記念日以来で、第6回目となり、核実験によるものと思われる地震の規模(マグニチュード6.1)から推測すれば、過去最大規模で、昨年の核実験の規模の約10倍のものと考えられる。だとすれば、広島に投下された原爆(15キロトン)の4倍以上の威力であるということになる。
過去の核実験の規模と地震の規模は、以下のとおりである。
・第1回目:2006年10月、0.5キロトンで、マグニチュード4.9(プラトニウム型)
・第2回目:2009年5月、4キロトンで、マグニチュード5.3(プラトニウム型)
・第3回目:2013年2月、6~7キロトンで、マグニチュード5.2(プラトニウム型またはウラン型)
・第4回目:2016年1月、6キロトンで、マグニチュード5.0(北朝鮮の発表によると水爆)
・第5回目:2016年9月、10キロトンで、マグニチュード5.3(北朝鮮の発表によると核弾頭爆発)
核実験実施後、北朝鮮の核兵器研究所は、「大陸間弾道ミサイル搭載用の水爆実験に完全に成功した。」とする声明を出した。
今回の核実験は、北朝鮮の核兵器の小型化が進んでいることを、対外的に印象づける狙いがあるものと考えられる。
今後も引き続き、北朝鮮は、新型ミサイル(火星13型や北極星3)の実験を繰返し実施するものと考えられる。
一方、トランプ大統領は、米国は、北朝鮮とビジネスをするあらゆる国との貿易を停止することを検討するとの考えを示した。
また、ムニューシン米財務長官は、中国等を念頭において、「米国は、第三国の企業への経済制裁の拡大などを検討する。」と述べた。
しかし、北朝鮮を経済的に孤立化させるだけで、果たして、北朝鮮の挑発行為を止めさせることができるかは、未知数である。
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