【Globali】
メルケル独首相、ディーゼル燃料は地球温暖化対策に必要と述べる(2017/08/21)
ドイツのメルケル首相は20日、国内自動車メーカーの排ガス不正等のスキャンダルを受け、ディーゼル車を速やかに廃する動きがあることに対して警告を発し、ディーゼル燃料は地球温暖化対策の目標達成のために、今なお必要であると述べた。ロイター通信等のメディアが報じている。
地元のRTLテレビが中継した市庁舎での総選挙前のイベントで、メルケル首相は、二酸化窒素の排ガス不正をしたドイツの全自動車メーカーに対し、ディーゼルに対する国民の信頼を回復するよう要求した。
メルケル首相は「温暖化対策の目標を達成するためには、ディーゼルが必要だ。」と述べた。ディーゼル車は二酸化窒素の排出量が多く、二酸化窒素は濃度が高まると呼吸困難を起こす可能性があるが、温室効果ガス(CO2)の排出量は少ない。...
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地元のRTLテレビが中継した市庁舎での総選挙前のイベントで、メルケル首相は、二酸化窒素の排ガス不正をしたドイツの全自動車メーカーに対し、ディーゼルに対する国民の信頼を回復するよう要求した。
メルケル首相は「温暖化対策の目標を達成するためには、ディーゼルが必要だ。」と述べた。ディーゼル車は二酸化窒素の排出量が多く、二酸化窒素は濃度が高まると呼吸困難を起こす可能性があるが、温室効果ガス(CO2)の排出量は少ない。
イベントに出席していた1人の自動車所有者に対し、メルケル首相は、ドイツの自動車所有者が受領する補償金の額が米国より少ないのは、2カ国の法制度が非常に異なっている結果だと説明したが、それにも関わらずドイツの自動車メーカーは、排ガス不正の結果として価値が下落した車の所有者に対して最大限に補償する必要があり、そのような対応を取らなければ、世界から賞賛されているドイツの自動車産業は、多大な損害を被ることになるだとうと警告した。
2年前のフォルクスワーゲン社の不正事件以来、ドイツの自動車業界の評判は大きく損なわれているが、ドイツ最大の輸出産業であり、80万人分の雇用を提供してきた。その将来は選挙での熱い争点となっている。
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