南極を覆う氷床の2km下に世界最大級の火山地域が隠れていることがエディンバラ大学(スコットランド)研究者チームによって明らかになった。これまでに発見されている47個に加え、今回の調査では、91個の火山の存在が新たに判明。高さは低いもので100m、高いものは3850mにも及ぶ。分布範囲は、ロス氷棚から南極半島までの3500kmで、西南極地溝帯系(the West Antarctic Rift System)の軸に沿って広がっている。
今回の調査では、氷のわずかな摂動を測定する人工衛星や、氷を貫通するレーダーなど一連の解析技術が用いられた。同火山地域は、キリマンジャロをはじめ、ニーラゴンゴ山やロンゴノット山などの数々の活火山が集中している東アフリカ地溝帯(the East African Rift)よりも大きく、火山密度としては世界最大級規模になるという。
氷河研究の専門家ロバート・ビンハム氏は次のような警鐘を鳴らす。...
全部読む
今回の調査では、氷のわずかな摂動を測定する人工衛星や、氷を貫通するレーダーなど一連の解析技術が用いられた。同火山地域は、キリマンジャロをはじめ、ニーラゴンゴ山やロンゴノット山などの数々の活火山が集中している東アフリカ地溝帯(the East African Rift)よりも大きく、火山密度としては世界最大級規模になるという。