【Globali】
ロシア疑惑でトランプ選対部長が家宅捜索(2017/08/11)
昨年の大統領選挙でトランプ陣営の選対本部長を務めたポール・マナフォート氏が先月26日、FBIにより家宅捜索されていたことが米メディアの報道により明らかとなった。同氏の財務、税務資料の他、上院情報特別委員会での証言資料やトランプの息子とロシア人弁護士との面会時のメモなども押収されたという。これはマラー特別検察官のチームによるロシア選挙介入疑惑の捜査が進展していることを示しており、今週トランプ大統領はツイッターでマラー氏の捜査を「魔女狩り」と呼んでいた。
8月9日付
『ロイター通信』は「FBIがトランプの元補佐官をロシア介入疑惑で家宅捜索」との見出しで以下のように報道している。
「米国メディアによると、7月26日昨年トランプ大統領の選対委員長でマネーロンダリング疑惑で捜査対象だったマナフォート氏のヴァージニア州アレクサンドラの自宅捜索が行われていたという。これはロシア介入疑惑捜査が進展を見せていることを意味する。同氏のスポークスマンはFBIの家宅捜索状を受け、捜査に全面協力しているとしている。...
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8月9日付
『ロイター通信』は「FBIがトランプの元補佐官をロシア介入疑惑で家宅捜索」との見出しで以下のように報道している。
「米国メディアによると、7月26日昨年トランプ大統領の選対委員長でマネーロンダリング疑惑で捜査対象だったマナフォート氏のヴァージニア州アレクサンドラの自宅捜索が行われていたという。これはロシア介入疑惑捜査が進展を見せていることを意味する。同氏のスポークスマンはFBIの家宅捜索状を受け、捜査に全面協力しているとしている。前日には同氏は上院情報特別委員会のスタッフと面会していたという。
家宅捜索により税務と財務関連書類が押収され、マラー特別検察官のチームは、同氏のニューヨーク市の財務資料や不動産資料を精査し、ウクライナ政府との関連を操作しているという。ブルーメンソール民主党議員は家宅捜査は「重要なステップ」とし、「関係者が非協力的な犯罪捜査ではよくある」としている。
今週トランプ大統領はブルーメンソール氏がマラー特別検察官に捜査を指示した後、同氏をツイッターで批判しており、マラー氏の捜査を「魔女狩り」と呼んでいた。」
同日付米国『ワシントンポスト』は「FBIが元トランプ陣営委員長マナフォート氏を夜明け前に家宅捜索」との見出しで次の様に報道している。
「ロシア選挙介入疑惑に関連し、上院情報特別委員会の捜査に関する資料押収のため元選対委員長の家宅捜索が夜更けに行われ税務、銀行関連の書類が押収された。上院委員会での証言の準備資料も含まれていたという。
この捜索はマナフォート氏に寛大な措置や法的優遇が無いと知らしめる意図もあった。家宅捜索の行われた先月26日は情報委員会での証言が予定されていたが、結局証言は中止となった。
捜査委員会はマナフォート氏への司法捜査を軽減する見返りとして、同氏の資料からトランプ氏を取り巻く別の人物に不利となる資料を引き出そうとしている。300ページ以上の押収資料には、トランプ・ジュニア氏とロシア人弁護士との面会で取られたメモも含むという。先週トランプ陣営も2万パージ以上の資料を捜査委員会に提出。
トランプ陣営選対部長へはトランプ氏の友人で国際不動産投資家のトム・バラック氏の紹介で就任した。政治コンサルタントとして世界を回り、時には独裁者にアドバイスをしていた。ウクライナで親ロシア派政党のもとで働いた経歴がFBIの目に留まったという。キエフでは、崩壊したヤヌコビッチ政権の与党で補佐も務めていた。」
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