大統領選挙戦を通じて共闘してきた側近の辞任はもとより、新たに任命した高官までもあっという間の解任騒ぎと、トランプ政権内情はガタガタと言わざるを得ない状況に陥っている。そして、泣きっ面に蜂を言うべきか、トランプ大統領就任以来、比較的好意的な世論調査結果を示してきたラスムッセン・レポート(RR、注1後記)の直近の世論調査報告においても、他世論調査会社の結果と同様、支持率僅か39%、不支持率61%となっており、トランプ政権はいよいよ末期的な状態になりつつある。
7月31日付米
『ワシントン・ポスト』紙:「直近のトランプ大統領支持率、好ましからぬレベルに」
RRはこれまで、他世論調査会社に比較して保守的な調査結果を示してきた。例えば、リアル・クリア・ポリティクス(RCP、注2後記)他多くの世論調査が、トランプ大統領支持率を史上最低レベルの40%以下を示していた際も、RRでは50%であった。
しかし、ついに直近のRRも、支持率が39%となったと公表した。...
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7月31日付米
『ワシントン・ポスト』紙:「直近のトランプ大統領支持率、好ましからぬレベルに」
RRはこれまで、他世論調査会社に比較して保守的な調査結果を示してきた。例えば、リアル・クリア・ポリティクス(RCP、注2後記)他多くの世論調査が、トランプ大統領支持率を史上最低レベルの40%以下を示していた際も、RRでは50%であった。
しかし、ついに直近のRRも、支持率が39%となったと公表した。
また、トランプ政権の半年の成果について、これまで回答者の40%が強く支持してきたが、今やそれも25%に落ち込み、一方、50%の回答者が強い不満を示している。
8月1日付英『ジ・インディペンデント』紙:「RRの世論調査でも、ドナルド・トランプ大統領の支持率が史上最低に」
大統領選を通じて、トランプ氏にとって好意的な世論調査の数値を示してきたRRも、直近ではついに史上最低の40%未満の支持率を示した。RRが大統領就任時に示していた支持率より▼23%もの落ち込みである。
なお、RRは大統領選最終局面で、トランプ氏支持率が50%であると、(CNNや大手紙に比べて)最も選挙結果に近い数値を示していた。
8月2日付ロシア『RT(ロシア・トゥデイ)テレビニュース』:「トランプ氏の支持率が39%と更に史上最低を更新」
米国のRRは、これまで保守的な世論調査結果を示してきた。しかし、8月1日にリリースされた直近の数値は、支持率39%、不支持率61%と、いずれも惨憺たる結果となった。
なお、トランプ大統領はこれまで、RRの調査結果を好感している旨ツイートしていた。
(注1)RR:2003年設立の世論調査会社。本部はニュージャージー州。
(注2)RCP:2000年設立の政治関連世論調査会社。本部はシカゴ(イリノイ州)。
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