【Globali】
ティラーソン国務長官、トランプ大統領の「イラン核合意廃棄案」を拒否(2017/08/02)
火曜日、レックス・ティラーソン国務長官は、2015年のイラン核合意についてトランプ大統領との意見の相違をどう解消していくか、そしてそれをトランプ政権の政策にどのようにうまく取り込んでいくべきかについて、国務省の記者会見にて発表した。
昨年の大統領選挙のときからトランプ大統領は「イラン核合意は最悪の取引」と罵っていたものの、就任後は核合意を一応は順守する方向性でいた。しかし、時折記者会見にて「国務長官に指示されたので仕方なくイラン核合意を順守する方向性で行きたい。」との胸中を明かしていたという。
また、ティラーソン氏は「包括的共同作業計画(JCPOA)についても、トランプ大統領とは異なった解釈をしているため、意見をすり合わせる必要がある。...
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昨年の大統領選挙のときからトランプ大統領は「イラン核合意は最悪の取引」と罵っていたものの、就任後は核合意を一応は順守する方向性でいた。しかし、時折記者会見にて「国務長官に指示されたので仕方なくイラン核合意を順守する方向性で行きたい。」との胸中を明かしていたという。
また、ティラーソン氏は「包括的共同作業計画(JCPOA)についても、トランプ大統領とは異なった解釈をしているため、意見をすり合わせる必要がある。」とコメントした。
「イラン核合意については破棄してこれ以上立ち入らないようにするか、あるいはイランが核合意を順守するか徹底的に監視し続けるか。この二つの選択肢しかないと私は考えております。」ティラーソン国務長官はそのように力説した。しかし、そのような意見とは逆にトランプ大統領は「イランはいずれにせよ、遅かれ早かれ次の10月のイラン政策の国会議論までに核合意を違反する可能性が高い。私は、何か月も前からイランが法を犯す“ならずもの国家”としてしっかりと判定を下すべきだと考えていた。」とコメントしたという。
しかし、ティラーソン氏は「トランプ大統領とはいつもイラン政策について議論していますし、イラン核合意には様々なメリットがあると常々主張しています。」と言っている。
そのような中で、EU各国はイランにさらに制裁を課すことには懸念を示していて、イランもそのことに猛反発している。
ティラーソン氏は「アメリカが独断でイランに圧力をかけるには限界があります。様々な国と協力してイラン政策を進めるべきだ。」と主張する。
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