【Globali】
ティラーソン氏、辞任を拒否(2017/07/27)
ホワイトハウスとの見解の相違により、辞任説が騒がれているティラーソン国務長官だが、自身は辞任するつもりはない、と水曜日に記者に対してはっきりと答えたという。
CNNの報道では、ティラーソン国務長官とホワイトハウスの間で、イラン政策やホワイトハウスの人事に関して意見の相違が起きていて衝突している、と報じられている。また、トランプ大統領の支離滅裂で行き当たりばったりの外交政策が世界中を混乱させている、とのことでティラーソン国務長官とトランプ大統領の関係が日増しに悪化しているとのこと。
これらのCNNの報道についてティラーソン国務長官は否定していて「私と大統領の関係は概ね良好です。...
全部読む
CNNの報道では、ティラーソン国務長官とホワイトハウスの間で、イラン政策やホワイトハウスの人事に関して意見の相違が起きていて衝突している、と報じられている。また、トランプ大統領の支離滅裂で行き当たりばったりの外交政策が世界中を混乱させている、とのことでティラーソン国務長官とトランプ大統領の関係が日増しに悪化しているとのこと。
これらのCNNの報道についてティラーソン国務長官は否定していて「私と大統領の関係は概ね良好です。」と返答している。しかし、匿名のある情報筋では、ティラーソン氏の側近は「国務長官は年内に辞任する意向を示しています。」と答えているという。
そのような中で、国務省の報道担当者は、ティラーソン氏の辞任を否定していて、「国務長官はクウェートやその同盟国の関係修復のため湾岸諸国を訪問していて、その後しばらく休暇を取っているだけです。」と発表している。
ここ最近ティラーソン氏は、ホワイトハウスと世界各国に合計70,000人もいる国務省職員の人件費の予算について30%もカットすると明言しており、そのことで非難の的となっている。それと関係あるのか、ティラーソン氏は湾岸諸国訪問後にやや疲れた様子を見せていて、「エキソン・モービルにいた頃の方が人生は楽だった。」と述べていて、自身の経営していた巨大石油会社は組織としてもホワイトハウスより系統が取れていたし、何よりも経営権があるために自分の自由に意思決定ができた、と主張していたという。そして、「ホワイトハウスを批判するつもりはありませんが、組織として明らかに統制が取れてなく、意思決定についても誰が責任を取るのか不明瞭であり、ひどいときには誰もその責任を取ろうとしない。」とアメリカ政府について明らかに嘆いている場面もあったという。
閉じる
その他の最新記事