ロシア国防省によると、中国とロシアの両海軍による合同軍事演習「海上連合-2017」を、初めてバルト海で、7月25日から7月27日まで行なうとのことである。今回の演習では、対潜水艦や対空訓練が実施されると見られている。
中国海軍は、2015年末に就役したばかりの最新鋭のミサイル駆逐艦「合肥」やミサイルフリゲート艦や補給艦などを派遣し、ロシアからは艦船約10隻が参加する予定である。「合肥」は、中国が設計し、建造した最新鋭の「052D型」ミサイル駆逐艦で、巡航ミサイルや対空ミサイルおよび魚雷を装備しており、防空能力などに優れている。...
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ロシア国防省によると、中国とロシアの両海軍による合同軍事演習「海上連合-2017」を、初めてバルト海で、7月25日から7月27日まで行なうとのことである。今回の演習では、対潜水艦や対空訓練が実施されると見られている。
中国海軍は、2015年末に就役したばかりの最新鋭のミサイル駆逐艦「合肥」やミサイルフリゲート艦や補給艦などを派遣し、ロシアからは艦船約10隻が参加する予定である。「合肥」は、中国が設計し、建造した最新鋭の「052D型」ミサイル駆逐艦で、巡航ミサイルや対空ミサイルおよび魚雷を装備しており、防空能力などに優れている。
中国国防省によると、今回の合同軍事演習は、海上での救援活動などが主な目的であるとしており、「あくまで定例の演習であり、第3国に向けたものでない。」と説明している。しかし、NATO諸国に隣接するバルト海では、ロシアと米国、欧州諸国との間で緊張が続いており、中国が艦隊をバルト海に派遣することの意義は、大国としての軍事力を世界に知らしめる狙いがあるものと考えられる。
実は、中国とロシアは、2012年以降、両国海軍による大規模な軍事演習を、毎年行っている。2016年9月には、初めて、南シナ海での合同軍事演習を行ない、中国は、中国による人工島の造成や軍事拠点化に反対する米国を牽制した。
最近、ロシアは、2017年5月の一帯一路の国際会議にプーチン大統領が参加し、中国は、6月に開催された20の直前に、習国家主席がロシアを訪問するなど、両国は、密接な協力関係を築いている。
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