7月3日付Globali「南シナ海での米中のせめぎ合い再び(2)」の中で、“トランプ政権発足以来2度目の”航行の自由作戦(FONOPS)“実施に対して、中国側が深刻な挑発と非難すれば、米国は、北朝鮮問題での米中協調は必要なれど、中国の一方的な海洋進出については容認できないと強硬である”と報じた。そして米国が、2機の爆撃機を南シナ海の中国人工島上空を飛行させたこと、更に、インド洋で始められた日米印合同軍事訓練に対して、中国側の苛立ちは頂点に達したものとみられる。
7月7日付米
『CNBCニュース』(
『ロイター通信』配信):「米軍爆撃機、南シナ海上空を飛行して中国に挑む」
米空軍は7月7日、FONOPSの一環で、B-1B爆撃機2機に南シナ海上空を飛行させたと発表した。同機は前日、東シナ海上空で、日本の自衛隊機と初めての夜間飛行訓練を実施していた。
南シナ海のほとんどが主権範囲にあると主張する中国側から、主権侵害等の非難の声が上がると予想される。...
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7月7日付米
『CNBCニュース』(
『ロイター通信』配信):「米軍爆撃機、南シナ海上空を飛行して中国に挑む」
米空軍は7月7日、FONOPSの一環で、B-1B爆撃機2機に南シナ海上空を飛行させたと発表した。同機は前日、東シナ海上空で、日本の自衛隊機と初めての夜間飛行訓練を実施していた。
南シナ海のほとんどが主権範囲にあると主張する中国側から、主権侵害等の非難の声が上がると予想される。
同日付英
『Yahooニュース英国版』(
『ロイター通信』配信):「中国、米軍機による南シナ海上空の無許可飛行に反発」
中国外交部の耿爽(ガァン・シャン)報道官は7月7日の定例会見で、米軍爆撃機2機による南シナ海上空の無許可飛行について、FONOPSの名を借りての中国主権への侵害に断固反対すると表明した。
同日付香港
『サウス・チャイナ・モーニング・ポスト』オンラインニュース:「北朝鮮問題が深刻化する中、米軍爆撃機による東・南シナ海上空飛行で中国に苛立ち」
米軍爆撃機による東・南シナ海上空飛行について、米軍関係者は、北朝鮮問題に対して煮え切らない中国側への圧力強化の一環であると表明した。
更に、原子力空母“ニミッツ”を擁する米軍の第7艦隊(西太平洋・インド洋が担当海域)が、7月7日から11日間にわたり、ベンガル湾(インド洋北東部)で日米印合同軍事訓練“マラバル海上訓練2017(マラバルはインド南西部海岸)”を開始した。
第7艦隊のウェブサイト情報によると、“マラバル2017”には原子力空母の他、ミサイル巡洋艦“プリンストン”、ミサイル駆逐艦“ハワード”及びロス・アンゼルス級攻撃型潜水艦も参加して、陸上及び海上での実戦訓練を行うとしている。
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