【Globali】
中国、北京・上海間に新車両投入・最高時速420km
6月26日、中国国鉄は、北京・上海間の1320kmの区間において、高速鉄道の新型車両「復興号」の走行を開始した。
中国メディアによると、新型車両は、「中華民族の偉大な復興」を掲げた習国家主席のスローガンにちなんで「復興号」と命名された。「復興号」の車体には、ゴールドのラインが入っており、別名「金の鳳凰」とも呼ばれている。当面、「復興号」は、最高時速420kmであるが、時速300kmで運行し、10月1日以降、時速350kmで運行する予定である。
また、「復興号」は、北京・上海間を1日2往復し、7月1日以降1日4往復に増便の予定である。...
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中国メディアによると、新型車両は、「中華民族の偉大な復興」を掲げた習国家主席のスローガンにちなんで「復興号」と命名された。「復興号」の車体には、ゴールドのラインが入っており、別名「金の鳳凰」とも呼ばれている。当面、「復興号」は、最高時速420kmであるが、時速300kmで運行し、10月1日以降、時速350kmで運行する予定である。
また、「復興号」は、北京・上海間を1日2往復し、7月1日以降1日4往復に増便の予定である。さらに、「復興号」は8両編成で、座席数567席、所要時間は6時間弱となる。加えて、「復興号」の耐久年数は、従来の高速鉄道車両「和諧号」(調和を意味し、車体に青のラインが入っている)より、10年長い、約30年である。
現在、「和諧号」の最高時速は320km,運行速度は、時速約200kmから300km程度である。
中国当局は、「復興号」は、すべて中国自身の開発によるものとしているが、「和諧号」の開発には、川崎重工、ボンバルディア(カナダ)、シーメンス(ドイツ)、アルストム(フランス)の4社が関わっており、4社から技術移転を受け、中国の会社が車両をライセンス生産している。ただし、中国は、高速鉄道の建設に力を注いており、国内の営業距離はすでに2万2千kmを越えて、鉄道の営業距離では世界ナンバー1である。また、中国は、2020年には3万kmに延伸することを目指している。今後、中国は、現代版シルクロード経済圏構想「一帯一路」の絡め、新型車両の売り込みに力を入れるものとみられる。
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