トランプ大統領は近々「前FBI長官のジェームス・コメイ氏とのプライベートの会話を録音したテープ」について国会での証言を求められる予定。証言によっては、ホワイトハウスをずっと覆ってきた謎を解き明かす可能性もあるとみられる。
スパイサー報道官も今週中にトランプ大統領の発言した“テープ”の存在について何らかの証言を求められる予定だが、「現段階では、トランプ大統領に確認をとってからでないと決定的な確証はない。」と記者に対して発表している。
トランプ大統領は、ツイッターで以前コメイ氏に対して「我々の会話を録音したテープがないことを願うばかりだ。」との発言をしたことで、トランプ政権は常にそのことで追及されてきたが、ホワイトハウスはテープの存在についてはいまだに曖昧なコメントをするのみで、明確な返答をしていない。...
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スパイサー報道官も今週中にトランプ大統領の発言した“テープ”の存在について何らかの証言を求められる予定だが、「現段階では、トランプ大統領に確認をとってからでないと決定的な確証はない。」と記者に対して発表している。
トランプ大統領は、ツイッターで以前コメイ氏に対して「我々の会話を録音したテープがないことを願うばかりだ。」との発言をしたことで、トランプ政権は常にそのことで追及されてきたが、ホワイトハウスはテープの存在についてはいまだに曖昧なコメントをするのみで、明確な返答をしていない。トランプ大統領自身も「テープについてはいずれ近いうちにお答えする。しかし、現段階ではそのことをあなたたち記者が知ったら後悔することになる。」と述べるだけにとどまり、詳細については全く明かそうとしない。
ホワイトハウスの弁護士ドン・マクガーン氏も情報委員会からの証言を求められている状況下であり、そのような中で、現行のアメリカ大統領の記録に関する法令では「大統領が発言した内容の記録などは廃棄することは禁止されており、その記録を公にすることが可能。」とされていて、トランプ陣営がこの法令に対してどう対応するかが問われている。
また、コメイ氏は先日、上院の前で「トランプ氏は私にロシアの介入事件に関する調査の取り止めを確かに求めました。」と証言し、トランプ大統領はそのことで司法妨害の疑いがかけられている。コメイ氏は「トランプ大統領とは特定の事柄については何も話をしませんでしたが、ロシアが大統領選挙に明らかに目的を持ち干渉したことについては確信している。」と述べ、諜報機関関係者も同様に「トランプ政権がロシアと関係しているのはもはや決定的だ」と結論づけている。
トランプ大統領はロシアの干渉疑惑についての調査を「魔女狩りだ。」として批判しているが、今ではロバート・ミュラー氏が特別検察官として任命され、火曜日には情報委員会の幹部たちとも会議を開いて会談をしている。また、水曜日にも上院や民主党の幹部らとそのことについて対談する予定とのこと。
これらの対談は、調査をするにあたって国会や各委員と対立しないようにミュラー氏があらかじめ根回しをする目的がある、とみられる。
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