コミー前米FBI長官は2月にフリン元米国家安全保障問題担当大統領補佐官へのロシア問題に関する広範囲な調査を中止するようトランプ米大統領から指示されたと述べた。しかし、新たなトランプ米大統領やその側近とロシアの関係についての事実は明かさなかった。
自分の解任理由について良くわからないとしながらも、ロシア問題の調査のやり方が大統領にプレッシャーとなり逆鱗に触れてしまったのではないかと述べている。...
全部読む
コミー前米FBI長官は2月にフリン元米国家安全保障問題担当大統領補佐官へのロシア問題に関する広範囲な調査を中止するようトランプ米大統領から指示されたと述べた。しかし、新たなトランプ米大統領やその側近とロシアの関係についての事実は明かさなかった。
自分の解任理由について良くわからないとしながらも、ロシア問題の調査のやり方が大統領にプレッシャーとなり逆鱗に触れてしまったのではないかと述べている。トランプ米大統領が正義の妨害を行っているかどうかには答えず、ロシア問題の調査を行っているミュラー米特別顧問に任せていると述べた。特別顧問の設置を促進するためにトランプ米大統領との会話を公にする必要があると感じたと述べた。米司法省以外の人にトランプ米大統領との会話を記したメモのコピーを見せ、友人に報道記者へメモの内容を見せるように頼んだと述べた。またコロンビア大学ロースクールの教授にも見せたと。
トランプ米大統領との会話を記録したテープがあるかどうかは知らないが、もしあれば公開するべきだとし、自分の説明を裏付ける証拠になると述べた。トランプ米大統領との会談後にメモを記録したが、これは大統領が会議の内容について嘘をつくことを心配したので文書化することが重要だと思ったと述べた。トランプ米大統領はロシア問題の調査を全面的に中止させようとしたわけでなく、フリン元米国家安全保障問題担当大統領補佐官への調査を中止させようとした。
コミー前米FBI長官の証言はトランプ米政権を更に窮地に追い込む可能性がある。専門家は、FBIの調査を妨害する大統領の行為は正義の妨害になり、トランプ米大統領が米議会により弾劾される可能性があるとしている。ただ米上院と下院の多数を占める米共和党は弾劾に興味を示していない。ある専門家はトランプ米大統領がコミー前米FBI長官を解任してロシア問題の調査のやり方を変えれば、正義の妨害になると述べた。
トランプ米大統領はこれに対し、自分たちは包囲されているが決して諦めずに戦うことを演説、ツイッター等で誓った。トランプ米大統領のカソビッツ弁護士は、コミー前米FBI長官の証言でトランプ米大統領が何の調査もされていないことが公式に証明され、また2016年の米大統領選挙でロシアの干渉で投票結果が変更されたという証拠はないと述べた。またトランプ米大統領がコミー前米FBI長官に忠誠心を求めたりフリン氏への調査を中止するよう求めたことを否定し、トランプ米大統領との会談内容をマスコミにリークしたコミー前米FBI長官の行動に関する調査を当局に委ねると述べた。サンダース米大統領副報道官は6月8日、トランプ米大統領が嘘つきではないと断言できると述べた。
閉じる