【Globali】
トランプ大統領の側近が「セッションズ司法長官解任の取り止め」を要求(2017/06/08)
ホワイトハウス内の事情に詳しいある情報筋によれば、トランプ大統領とジェフ・セッションズ司法長官の関係に亀裂が生じ始めているとのことだが、そのような状況にも関わらず、トランプ大統領は側近や幹部たちから「セッションズ司法長官の解任の取り止め」を求められているとのこと。
ホワイトハウス内の政治顧問や法律顧問らは「セッションズ司法長官を解任すると、また新たな騒動が起きてトランプ政権は非難の的となる。」とトランプ大統領に助言しているとのことだが、トランプ氏が今のところは何とかアドバイスを聞き入れている状況である。しかし、今までトランプ大統領は側近からのアドバイスを頻繁に無視してきた経緯を考えると、今後に関しては聞く耳を持たなくなる可能性もあるという。
元々両者の意見が対立するようになったのは、「規制を緩和した移民政策令のニューバージョン」をセッションズ氏が最高裁判所に提出してしまったため、と言われている。...
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ホワイトハウス内の政治顧問や法律顧問らは「セッションズ司法長官を解任すると、また新たな騒動が起きてトランプ政権は非難の的となる。」とトランプ大統領に助言しているとのことだが、トランプ氏が今のところは何とかアドバイスを聞き入れている状況である。しかし、今までトランプ大統領は側近からのアドバイスを頻繁に無視してきた経緯を考えると、今後に関しては聞く耳を持たなくなる可能性もあるという。
元々両者の意見が対立するようになったのは、「規制を緩和した移民政策令のニューバージョン」をセッションズ氏が最高裁判所に提出してしまったため、と言われている。それ以来移民政策令を巡ってトランプ政権と司法の対立が際立つようになったという。そのような経緯もあり、セッションズ氏は辞任をトランプ大統領から要求されている状況であるが、もともとセッションズ氏は大統領選挙期間中からトランプ氏を応援してきた経緯もあるという。
しかし、ロッド・ローゼンスタイン副司法長官が、ロバート・ミュラー元FBI長官をロシアの介入疑惑担当の特別検察官に任命してから、トランプ大統領は「セッションズ司法長官は、自身をロシア疑惑の調査対象から外したのにも関わらず、副司法長官にそのような権限を残すような失態を犯した。」として二人の不仲はさらに深刻なものになったという。さらに、「司法長官は特別検察官を任命するときには事前に私に何も告げなかった。」として責任を追及しているという。しかし、司法省は「セッションズ司法長官はローゼンスタイン氏の特別検察官任命に関しては一切関わっておりません。」として反論している。
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