「001A」空母は、長さ315m、幅75m、排水量5万トンで、中国初の空母「遼寧」(長さ305m、幅75m、排水量6万トン)の改良型である。新型空母は、「遼寧」に比べ船橋部分がよりスマートに設計され、甲板部分が広がり、搭載可能機を約1.5倍に増やした。また、新型空母は乗員補助室も増やし、レーダー機能も強化した。
ただし、新型空母の滑走路は未だにスキージャンプ式で、欧米の空母に装備されているカタバルト(短い滑走路でも発艦できる射出装置)がなく、1度に複数の攻撃機を発艦させることができない。...
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「001A」空母は、長さ315m、幅75m、排水量5万トンで、中国初の空母「遼寧」(長さ305m、幅75m、排水量6万トン)の改良型である。新型空母は、「遼寧」に比べ船橋部分がよりスマートに設計され、甲板部分が広がり、搭載可能機を約1.5倍に増やした。また、新型空母は乗員補助室も増やし、レーダー機能も強化した。
ただし、新型空母の滑走路は未だにスキージャンプ式で、欧米の空母に装備されているカタバルト(短い滑走路でも発艦できる射出装置)がなく、1度に複数の攻撃機を発艦させることができない。
加えて、米軍の原子力空母と比べると、規模、速度、航続距離等で見劣りする。
しかし、習主席を中心とした中国指導部は、中国人民軍の近代化を推進しており、特に海軍力の強化を優先課題として取り組んでおり、海兵隊の人数も2万人から10万人に増やす計画もある。
現在、国別の空母の所有数は、米国10隻、インド2隻、仏国、ロシア、英国、伊国等各1隻であり、数の上では、中国は世界第2位となった。
さらに、中国はもう1隻の空母を建造中であり、さらにもう1隻の空母も設計中とされている。
また、中国は、米国との軋轢が高まっている南シナ海を管轄する海南省の三亜基地に空母2隻が停泊できる施設を建設し、中国の南シナ海での影響力を一段と高めている。
一方、隣国インドも空母建造に力をいれている。背景には東シナ海や南シナ海だけでなくインド洋にまで海洋進出を進めている中国の存在がある。
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