4月26日、米韓両軍は軍事境界線に近い韓国北部の抱川(ポチョン)で、約2千人を投入して統合火力訓練を行った。訓練では、A10攻撃機、戦車を投入し、攻撃ヘリ「アパッチ」からのロケット砲を発射しての弾道ミサイル基地攻撃や輸送ヘリから特殊攻撃部隊を投入しての目標地域を占領する等の想定の下で実施された。
一方、北朝鮮が実施しようとしている核実験は、ここ数日中に実施しないと原料であるプルトニウムが変質して核実験が行えないとの見方がある。...
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4月26日、米韓両軍は軍事境界線に近い韓国北部の抱川(ポチョン)で、約2千人を投入して統合火力訓練を行った。訓練では、A10攻撃機、戦車を投入し、攻撃ヘリ「アパッチ」からのロケット砲を発射しての弾道ミサイル基地攻撃や輸送ヘリから特殊攻撃部隊を投入しての目標地域を占領する等の想定の下で実施された。
一方、北朝鮮が実施しようとしている核実験は、ここ数日中に実施しないと原料であるプルトニウムが変質して核実験が行えないとの見方がある。
4月25日、北朝鮮・平壌のガソリンスタンドはすべてガソリンの供給をストップしており、外交官ナンバーの車でさえガソリン供給も制限しているとのことである。中国は北朝鮮に対して、6回目の核実験を行えば中国は北朝鮮への石油供給を大幅に縮小すると警告しており、その影響が現れているのではないかと考えられる。
現状、中国はあくまで対話による解決を主導したい考えであるが、米国は北朝鮮問題を解決するためにはあらゆる選択肢の用意があるとしているものの、対話による解決は選択肢の中に入っていない。要するに、両者の思惑は全く噛み合っていないのである。
北朝鮮は核保有を自らが生存できる唯一の手段と考えている中で、対話による解決など不可能に近いものと考える。
一方、中国は、対米国関係において北朝鮮にはどうしても現政権を維持し存続してもらわければならないと考えている節がある。それならば、石油供給制限などの経済制裁強化によって北朝鮮が暴発する危険性がある状況下では、まず中国のトップである習首席自らが北朝鮮との直接対話を実現し北朝鮮問題解決に努力すべきであると考える。
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