大統領の任期を終えてから政治の表舞台から姿を消していたオバマ元大統領が、トランプ大統領の就任後に初めてマスコミの前に現れた。トランプ氏については全く言及せずに「アメリカ社会が分断されている危機的状況の中で、若い方たちは今後もっと自分たちのコミュニティーや政治、社会問題といったことに関心をもってアメリカ社会に大いに貢献してほしい」と述べた。
シカゴで政治のキャリアをスタートとし、シカゴ大学で教鞭をとったこともあるオバマ元大統領は、同大学で学生向けの講演などのイベントを開催し、今後は若い人たちにもっと地域社会や政治に関心をもってもらえるように応援するのが今の自分の使命だと確信したという。
「私にできることは、若い世代の方たちに未来のアメリカのリーダーになってもらえるように応援することです。世界を変え明るい未来を築くことができるのはまさにあなたたち若い世代です。...
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シカゴで政治のキャリアをスタートとし、シカゴ大学で教鞭をとったこともあるオバマ元大統領は、同大学で学生向けの講演などのイベントを開催し、今後は若い人たちにもっと地域社会や政治に関心をもってもらえるように応援するのが今の自分の使命だと確信したという。
「私にできることは、若い世代の方たちに未来のアメリカのリーダーになってもらえるように応援することです。世界を変え明るい未来を築くことができるのはまさにあなたたち若い世代です。」とオバマ氏は何百人もの若いオーディエンスにエールを送った。
「政治には金の問題がつねにつきまとわり立場や見解が対立することが頻繁に起きます。ホワイトハウス内での議論も政界の特定の利益についての議論に集中しすぎです。そのような汚れた政治の金の話は、一般社会とは相いれない多くの問題点を含んでいます。」
オバマ大統領はそのように述べた。
「アメリカは今まさに混乱の時代を迎えていますが、現代社会はマスメディアが実に複雑化・多様化し様々な政治的見解や意見を持つものがネットで議論していて、自分と意見を共有できるものとだけの狭い世界の繋がりを持つようになってきております。そのような時代の先に懸念されることとは“アメリカ社会のさらなる分断”であると思います。」とオバマ氏は続けてそのように講演で述べた。
シカゴ南部ではマフィアの暴動事件などが起きているため、そのような危険な地域で生活している若者ともオバマ氏はプライベートで会い相談に乗るなど、解決策を探すべく共に議論をしているという。
そのような若者おもいのオバマ氏ではあるが、ミシェル夫人とともに来月ドイツのメルケル首相を訪問する予定とのことである。
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