日本を訪問中のマイク・ペンス副大統領は、空母ロナルド・レーガンの艦上で北朝鮮に対し、米軍の決意を試さないよう改めて警告するとともに、通常兵器、核兵器を問わず、あらゆる攻撃に対して「圧倒的かつ効果的」な対抗措置を取ると述べた。
横須賀海軍基地にいる同空母の2,500人の乗組員に対して、準備が鍵であり、米国は常に平和を希求するが、トランプ大統領の下では軍事的な準備が既にできている旨を語った。さらに「我々の決意や準備に挑戦する者については、いかなる攻撃をも打ち破る。通常兵器でも核兵器でも、圧倒的かつ効果的なアメリカの対抗措置を下す」と述べた。
副大統領は、米国が環太平洋諸国との同盟を尊重し、南シナ海の航行の自由を保護するとも述べている。...
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横須賀海軍基地にいる同空母の2,500人の乗組員に対して、準備が鍵であり、米国は常に平和を希求するが、トランプ大統領の下では軍事的な準備が既にできている旨を語った。さらに「我々の決意や準備に挑戦する者については、いかなる攻撃をも打ち破る。通常兵器でも核兵器でも、圧倒的かつ効果的なアメリカの対抗措置を下す」と述べた。
副大統領は、米国が環太平洋諸国との同盟を尊重し、南シナ海の航行の自由を保護するとも述べている。中国の主張で紛争海域となっている、世界の海運にとって極めて重要な海路である。
ペンス副大統領とマティス国防長官は、ともに北朝鮮の最近のミサイル発射の失敗は、無謀な挑発行為であると警告し、アジアの同盟国に対しては、朝鮮半島の平和的な非核化を達成するために米国が進んで取り組むと約束した。
中東訪問中のマティス国防長官は、同行する記者団に対し、「北朝鮮の指導者は再び、無謀にもミサイルを発射して何かを誘発しようとした」と非難した。進行中の大規模な米韓軍事演習を表現するために北朝鮮が使用した「無謀な」という同じ言葉を使っている。
マティス長官はミサイルの種類を特定しなかったが、大陸間弾道弾のような米国本土に到達可能なものではなかったと述べた。長官はミサイルの失敗原因については特にコメントしなかったが、匿名を条件に別の高官が、ミサイルは米国がKN-17と呼ぶスカッド型のものだと語ってくれた。マティス長官は、朝鮮半島の非核化の目的のために北朝鮮情勢をコントロールしようとしてくれている中国を信頼していると述べた。
ペンス副大統領は艦上のスピーチ後、安倍晋三首相と東京で会談し、米国は100%日本とともにある、そしてすべての選択がテーブルの上にあることを強調した。北朝鮮の最近の行動に対し、トランプ政権は強力に米国の立場を打ち出し、決意を示すために、北朝鮮と韓国を分断する非武装地帯にペンス副大統領を送り込んだ。この地域のトランプ大統領の戦略は、前任のオバマ氏と幾分似ているようであったが、今回力を使う意思があることを明確に示したので、先行きが不透明になっている。モスクワでは、セルゲイ・ラブロフ外相が記者団に対し、米国は最近シリアで見られたような単独行動は取らないだろうと語っている。
ペンス副大統領は、トランプ大統領は、中国が影響力を行使して北朝鮮に圧力をかけることに期待していると述べたが、一方で北朝鮮が実際に核や弾道ミサイルの放棄に向かって動こうとしないことにいらだちも見せた。
中国外交部の陸慷報道局長は、激化する紛争を平和的解決に導くために、朝鮮半島での緊張緩和が必要だと述べた。2009年に膠着状態のままで終わった多国間交渉を再開したいとし、韓国にミサイル防衛システムを導入する米国の計画は中国との関係を損なうものであることを示唆している。
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