4月16日午前6時20分頃、北朝鮮は東岸新浦(シンポ)から中距離弾道ミサイル1発を発射したが、4,5秒後に爆発し失敗に終わった。前回の4月5日、中距離弾道ミサイル「スカッドEZ」の失敗に続き今回も弾道ミサイル打ち上げに失敗した。
今回の弾道ミサイルの打上げは、ペンス米副大統領の韓国到着時刻の数時間前の出来事であり、明らかに北朝鮮が米国を牽制したものと考えられる。
また、前日の4月15日に軍事パレードを前倒しで行い、かつICBM(大陸間弾道ミサイル)らしき新型弾道ミサイルや特殊部隊を外国メディアの前で披露し、北朝鮮のミサイル開発力を世界に見せつけた。
しかし、前年の2016年4月15日に中距離弾道ミサイル「ムスダン」を打ち上げたにもかかわらず、今年は、建国の父である金日成主席生誕105周年の記念日に、ミサイル発射や核実験を行わなかったのは、かなり米国からの攻撃に対して危機感を持っていたものと考えられる。...
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今回の弾道ミサイルの打上げは、ペンス米副大統領の韓国到着時刻の数時間前の出来事であり、明らかに北朝鮮が米国を牽制したものと考えられる。
また、前日の4月15日に軍事パレードを前倒しで行い、かつICBM(大陸間弾道ミサイル)らしき新型弾道ミサイルや特殊部隊を外国メディアの前で披露し、北朝鮮のミサイル開発力を世界に見せつけた。
しかし、前年の2016年4月15日に中距離弾道ミサイル「ムスダン」を打ち上げたにもかかわらず、今年は、建国の父である金日成主席生誕105周年の記念日に、ミサイル発射や核実験を行わなかったのは、かなり米国からの攻撃に対して危機感を持っていたものと考えられる。
今後、4月25日北朝鮮人民軍創設記念日に向けて何が起きるか気の許せない日々が続く。
なぜなら、故金正日書記のトップ在任17年間で、核実験2回、ミサイル実験16回に対して、金正恩委員長はトップ就任後5年間で、核実験3回、ミサイル実験40回以上と明らかに異常な頻度で核・ミサイル実験を行っているからである。
このような危険な状態を避けるためには、米国による北朝鮮への軍事圧力だけでなく、中国の地下パイプラインによる北朝鮮への石油供給の停止や北朝鮮の外貨調達手段をどれだけ制限することができるか等の新たな対策にかかっているものと考えられる。
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