【Globali】
オーストラリア元外務大臣、トランプ大統領を批判(2017/04/13)
オーストラリアのギャレス・エヴァンス元外務大臣はトランプ大統領を「アメリカの歴史上で最も倫理観が欠けていて心理的観点からみても問題のある大統領だ」と酷評した。
1988年から1996年まで外務大臣を務めたエヴァンス氏は「中国経済が台頭してきて新たなグローバル社会のリーダーは中国になりつつある中で、トランプ大統領の予測不可能な政治的行動は本当に信用に値するのか疑わしい。トランプ政権率いるアメリカは混迷してく一方である。」とアメリカに対する不信感を募らせていて、「オーストラリアはアメリカよりも中国との同盟関係を重視するべきだ。」と述べている。
大学の総長も務めているエヴァンス氏は「トランプ大統領は政治理論や知識に基づいた政策を取らずに、あまり深く考えずに衝動的な行動を取っているようにしか見えない。...
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1988年から1996年まで外務大臣を務めたエヴァンス氏は「中国経済が台頭してきて新たなグローバル社会のリーダーは中国になりつつある中で、トランプ大統領の予測不可能な政治的行動は本当に信用に値するのか疑わしい。トランプ政権率いるアメリカは混迷してく一方である。」とアメリカに対する不信感を募らせていて、「オーストラリアはアメリカよりも中国との同盟関係を重視するべきだ。」と述べている。
大学の総長も務めているエヴァンス氏は「トランプ大統領は政治理論や知識に基づいた政策を取らずに、あまり深く考えずに衝動的な行動を取っているようにしか見えない。」とさらにトランプ政権について批判的なコメントをしている。「アメリカとの同盟関係は続けるべきだが、シリアでの基地の空爆は行き過ぎた行動であり、今後のトランプ政権の政策については、オーストラリアはすべておいては賛同する必要はない。」とも同氏は述べている。
その他、アメリカがTPPを脱退したことや、移民や難民の定住先についての取り決めについても両国は意見が対立しているという。
オーストラリアのマルコム・ターンブル首相は「安全保障政策上のパートナーであるアメリカ」と「貿易関係上のパートナーである中国」との間で、どちらの大国との同盟をより重視するべきか決断を迫られている状況であるが、それらについて明確には言及しておらず、議論を避けているとみられる。
しかし、現在トランプ政権のマイク・ペンス副大統領が日本や韓国、インドネシアなどを含めたアジア太平洋地域各国を訪問する予定で、オーストラリアも来週訪問する予定である。アメリカとオーストラリア両国とも「悪化した関係の修復」を期待しているとのことである。
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