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【Globali】
ティラーソン米国務長官、ロシア訪問でプーチン大統領、ラブロフ外相と会談
4月12日、ティラーソン米国務長官は就任後初めてのロシア訪問でプーチン大統領、ラブロフ外相と会談した。4月12日の 『CNBC』、 『Reuters』は以下の通り報じている、主なポイントは以下の3点となる。ティラーソン米国務長官とラブロフ露外相は米露関係の改善に向けて合意した。シリアのアサド政権によると疑われる化学兵器の問題について米露両国には依然として隔たりがある。米露関係は4月6日のシリア空軍基地への米国のミサイル攻撃を受けて緊迫している。
ティラーソン米国務長官は米国とロシアの関係について信頼関係が低下しており改善が必要だとし、また当初拒否され予定に無かったプーチン露大統領と建設的な2時間にわたる会談が早くも行われたと述べた。シリアの安定化や国際テロ対策などの問題について、米露両国が一致しているとした。ロシアの反政府勢力とウクライナ政府間の戦いを止めさせようとする2016年のミンスク合意の完全な進展がみられるまでウクライナ問題は米露両国の関係改善に障害となるとした。...
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ティラーソン米国務長官は米国とロシアの関係について信頼関係が低下しており改善が必要だとし、また当初拒否され予定に無かったプーチン露大統領と建設的な2時間にわたる会談が早くも行われたと述べた。シリアの安定化や国際テロ対策などの問題について、米露両国が一致しているとした。ロシアの反政府勢力とウクライナ政府間の戦いを止めさせようとする2016年のミンスク合意の完全な進展がみられるまでウクライナ問題は米露両国の関係改善に障害となるとした。4月6日のシリア空軍基地への米国のミサイル攻撃の結果、米露間の緊張は高まった。トランプ米大統領は子供を含む数十人を殺した化学兵器による攻撃を行ったとされるプーチン露大統領が支援するシリアのアサド政権を非難して攻撃を命じた。4月11日米上級国家安全保障担当官はシリアでの化学兵器による被害者の症状は神経剤サリンによるものと一致していると発表した。テロリストや反政府勢力が化学兵器による攻撃を行っているとのロシアの主張に対して米当局はテロリストや反政府勢力はサリンを入手できないとしている。
一方3時間にわたる会談の後、ラブロフ露外相はシリア問題について米露両国は歴史から学ばなければならず、西欧諸国が独裁者を排除することに固執していると非難し、両国に意見の相違があると認めた。米国のシリアへのミサイル攻撃を違法と非難し、化学兵器問題について調査による事実の発見を要請した。またシリアのアサド政権への批判が公平に行われているとロシアは思っていないと述べた。この会談で米露関係の改善ためにワーキンググループが立ち上げられると述べた。また、プーチン露政権が米国のシリアへのミサイル攻撃後に中断したシリアでの米露間の航空安全協定の再開に合意したと述べた。
プーチン露大統領は、トランプ米大統領が就任以来、米露関係は悪化しているとし、特に軍事レベルでの信頼は改善されず、むしろ悪化しているとした。シリアのアサド政権との同盟関係の解消を拒否した。またシリアのアサド政権は化学兵器を放棄していると述べた。
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