『ニューヨーク　ポスト』等各英文メディアによると、４月９日、米大西洋司令部は、米海軍攻撃部隊である第１空母打撃群を寄港先のシンガポールからオーストラリア方面へ向かわせていたが、急遽、朝鮮半島方面へ派遣したとのことである。第１空母攻撃群は、原子力空母カールビンソンを中心として誘導ミサイル駆逐艦２隻、誘導ミサイル装備巡洋艦１隻、潜水艦などで構成されている。このように、米当局が米艦隊の行き先を公表することは異例である。

また、米太平洋司令部は、グアム基地に配備していた高高度無人偵察機グローバルホーク（RQ－４）５機を５月から６ヵ月間、日本の横田基地に配備する予定である。

米大手メディアによると米国家安全保障会議（NSC）は、トランプ大統領に対して朝鮮半島に戦術核兵器を再配備し、北朝鮮の金正恩労働党委員長を排除するオプションなどを提案したとも報道されている。

今回の米中首脳会議の前、トランプ大統領は、中国が北朝鮮問題を解決しないなら米国がやると断言しており、米国単独で北朝鮮に対して武力行使する可能性を示唆した。...

また、米太平洋司令部は、グアム基地に配備していた高高度無人偵察機グローバルホーク（RQ－４）５機を５月から６ヵ月間、日本の横田基地に配備する予定である。

米大手メディアによると米国家安全保障会議（NSC）は、トランプ大統領に対して朝鮮半島に戦術核兵器を再配備し、北朝鮮の金正恩労働党委員長を排除するオプションなどを提案したとも報道されている。

今回の米中首脳会議の前、トランプ大統領は、中国が北朝鮮問題を解決しないなら米国がやると断言しており、米国単独で北朝鮮に対して武力行使する可能性を示唆した。

しかし、今回の米中首脳会談では、北朝鮮が核・ミサイルの問題について危機的状況にあることの認識で一致したようであるが、中国は従来どおり北朝鮮に対して対話を通して解決するべきとの主張を変えなかったものと見られ、何も成果が得られなかった模様である。オバマ前政権以降、中国の習近平首席との４回の米中首脳会談で、共同記者会見や共同声明が出せれなかったのは、今回が初めでである。

このような米中関係の中で、米中首脳会談中に米国がシリアに一線を越えたとして巡航ミサイルで空爆を行ったように、北朝鮮に対して、トランプ大統領がどのような段階に突入したら一線を越えたと判断して北朝鮮に対して軍事行動を起こすのか、今後の朝鮮半島情勢から目が離せない。