イギリスロンドンでテロの犯行と疑われている自動車事故が起きたが、トランプ大統領の長男がそのことについてサディク・カーンロンドン市長をツイッター上で「冗談にもほどがある」と書き込み批判したとのこと。
3月23日付
『mid-day.com』『ワシントンポスト』:
トランプ大統領の長男によると、イギリスのインディペンデント紙は以前カーン市長が、「大都市の住民は基本的にはテロの攻撃に備えて常に警戒してなければいけない。それが常識である。」との発言をしたことについて掲載したとのこと。
長男は「この発言はつまり、テロはすでに大都市の生活の一部であると言っているようなものだ。」とツイッター上で述べていて、市長が実際に5人の死者と40人の負傷者を出しているこのテロと言われている事件に対して屈している発言をしていることと無責任な対応に対して非難しているとみられる。
現在ホワイトハウスはこのテロ事件とみられる自動車事故に対しては慎重に対応していて、イギリスのメイ首相とは電話で詳細についての連絡を取りあっているとのこと。
ショーン・スパイサー報道官も「まだテロ事件と決まったわけではないために対応を急ぐ必要はありません。」とコメントしている。
トランプ大統領の長男は政治の役職にはついてないが、伝えられているところによると、ごくまれにトランプ大統領の代理役を務めているようだ。
トランプ氏の長男のツイッターでの発言は行き過ぎな面があるが、トランプ氏も以前は大統領選挙中に移民政策について公約を掲げたことについてカーン市長が反対したことで、対立したことがあったという。しかも、カーン市長はヨーロッパの大都市の市長に初めて就任したイスラム教徒ということもあり、「イスラム教徒だからトランプ大統領の移民政策に反対し、ロンドンでのテロ行為には寛容である。」とそのようにトランプ氏の長男はみているのでないか、と考えられる。
しかし、実際カーン市長は今回の事故の死者には追悼の意を表明していて、「ロンドンはほかの都市よりもテロは少なく危険ではありません。国民の皆様はそのことを誇りに思いテロには屈しないでほしいです。」とコメントもしている。
イギリスの議員関係者も「イスラム教徒であるから思想が一つであると考えるのは危険です。ロンドンは今までテロによる被害はほとんど受けてこなかったわけですから、安全な都市だと言えます。」と述べている。
カーン市長は「今回の件がたとえテロ行為であったとしても、犯人がイスラム教徒であるという事実とテロの直接的な原因は全く関係がありません。他のイスラム教徒の方たちは無実で潔白であり当事件とは無関係です。」と述べている。
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