3月7日付
Globali「四面楚歌の北朝鮮、自暴自棄のミサイル発射」の中で報じたとおり、昨日の北朝鮮のミサイル発射に対して、日米韓ばかりか、中国も早速この暴挙に非難の声を上げている。一方、同日付【
時流:ミサイル連射攻撃を迎撃できるのか】で述べられているとおり、北朝鮮国営メディアは、金正恩(キム・ジョンウン)党委員長の立会いの下、在日米軍を攻撃する弾道ミサイル4発を同時に発射する訓練が行われ、成功したと発表した。米国のドナルド・トランプ大統領には、目下優先するとしているイスラム過激派イスラミックステート(IS)撲滅よりも、北朝鮮の金政権打倒に注力して欲しいところである。
3月7日付米
『ワシントン・ポスト』紙:「北朝鮮、在日米軍基地攻撃のためミサイル発射訓練を実施と発表」
「●北朝鮮国営メディアの
『朝鮮中央通信』は3月7日、金正恩委員長が前日実施のミサイル発射に立ち会い、在日米軍基地を標的とした訓練が成功したことに満足したと報道。
●また、今回の4発同時発射は、米軍が韓国配備を進めている終末高高度迎撃ミサイル(THAAD)に対抗するための措置だとも付言。...
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3月7日付米
『ワシントン・ポスト』紙:「北朝鮮、在日米軍基地攻撃のためミサイル発射訓練を実施と発表」
「●北朝鮮国営メディアの
『朝鮮中央通信』は3月7日、金正恩委員長が前日実施のミサイル発射に立ち会い、在日米軍基地を標的とした訓練が成功したことに満足したと報道。
●また、今回の4発同時発射は、米軍が韓国配備を進めている終末高高度迎撃ミサイル(THAAD)に対抗するための措置だとも付言。
●北朝鮮は発射したミサイルの種類に言及していないが、米国の北朝鮮問題専門家は、北朝鮮メディアが公開した写真より、射程距離600マイル(約960キロメーター)以上の短距離弾道スカッドミサイル改良型だと分析。
●なお、米韓両軍発表によると、THAADシステムの一部が3月6日、韓国南端の烏山(オサン)在韓米空軍基地に到着しており、THAAD配備が着々と進行。」
3月6日付英
『ザ・ガーディアン』紙:「世界の首脳が北朝鮮のミサイル発射を非難」
「●英国のボリス・ジョンソン外相は、北朝鮮のミサイル発射は国連安全保障理事会決議違反であり、国際社会の平和と安定にとって脅威であるとして非難。
●日韓首脳もそれぞれ由々しき挑発行為だとして非難し、日米は即座に国連安保理での協議を要請。
●更に、欧州連合(EU)のフェデリカ・モデリーニ外務・安全保障政策代表、そしてロシアのドミトリィ・ペスコフ大統領府報道官も、深刻な事態だとして非難。
●一方、北朝鮮の謝城南(ジャ・ソンナム)国連大使は3月6日、3月1日から始まった米韓の合同軍事演習が核戦争の引き金になりかねないとして、国連安保理宛に抗議の書簡を提出。」
3月7日付ロシア
『スプートニク・インターナショナル』オンラインニュース:「トランプ
大統領、北朝鮮の脅威を抑止するため米軍の総力を投入すると発言」
「●ホワイトハウス発表によると、ドナルド・トランプ大統領は3月6日の日韓首脳との電話会談において、米国は同盟国の日韓両国を全面的に支援し、北朝鮮の脅威を抑止するために、米軍の総力を結集すると強調。」
同日付韓国
『聯合(ヨナプ)ニュース』:「トランプ大統領、北朝鮮を“徹底的に懲らしめ
る”ために日韓と協働すると約束」
「●ホワイトハウスは、トランプ大統領が日韓首脳との電話会談で、今回の北朝鮮のミサイル発射による挑発行為に対して、“徹底的に懲らしめる”べく共同して当ることに同意したと発表。」
同日付中国
『チャイナ・デイリィ』(
『新華社通信』配信):「北朝鮮リーダー、“ミサイル発
射に立ち会い陣頭指揮”」
「●
『朝鮮中央通信』は3月7日、金正恩委員長が朝鮮人民軍の戦略軍火星(ホァソン)砲兵部隊による弾道ミサイル発射に立ち会い、在日米軍基地を標的とした発射訓練が成功したことに満足したと報道。
●今回のミサイル発射に対して、中国のみならず、日米韓及び国連も非難声明。」
一方、北朝鮮は、マレーシアによる北朝鮮大使の国外退去処分への報復措置として、駐平壌マレーシア大使の国外追放を決定しているが、更に、在留マレーシア人の出国禁止も通告した。これに対抗して、マレーシアも北朝鮮大使館員の出国を禁止したため、これまで長く友好関係にあったマレーシア・北朝鮮両国が一触即発の事態となっている。
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