韓国最大の財閥、サムスングループの病床の会長に代わる事実上の経営トップで、サムスン電子副会長の李在鎔(イ・ジェヨン)が、朴大統領を巡る汚職疑惑に関連する贈賄容疑などで逮捕された。サムソングループトップの逮捕は、長期的にみた韓国経済への影響は大きいとみられる。李容疑者は、サムソングループの企業統合にともなう買収への政府支援の見返りとして、朴大統領の友人の崔順実(チェ・スンシル)被告とその娘に関係する団体へ多額の資金を提供したとみられる。本人もサムスングループもその事実関係を否定しているという。これにより朴大統領への捜査も進むものと見られている。
2月16日付
『ロイター通信』は「サムソントップの李が賄賂容疑で逮捕」との見出しで以下のように報道している。
サムソングループの後継者でサムソン電子副会長のジェイ・Y・リーが朴大統領の弾劾につながった賄賂スキャンダルで逮捕され、スマートフォン最大手に大打撃。サムソン電子の株価は1.2%の下落、サムソンC&T株は3.2%下落した。
サムソンと李は容疑を否定しているという。(大統領とチェ氏も否定)李逮捕による不在で、日常のサムソングループ営業には実務上支障はないものとみられるが、投資等長期的にはグループの経営方針決定に影響が出るものとみられている。...
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2月16日付
『ロイター通信』は「サムソントップの李が賄賂容疑で逮捕」との見出しで以下のように報道している。
サムソングループの後継者でサムソン電子副会長のジェイ・Y・リーが朴大統領の弾劾につながった賄賂スキャンダルで逮捕され、スマートフォン最大手に大打撃。サムソン電子の株価は1.2%の下落、サムソンC&T株は3.2%下落した。
サムソンと李は容疑を否定しているという。(大統領とチェ氏も否定)李逮捕による不在で、日常のサムソングループ営業には実務上支障はないものとみられるが、投資等長期的にはグループの経営方針決定に影響が出るものとみられている。
サムソングループはアジア第4位の企業グループで、グル―プ成長に伴い李の父(2014年心臓病で病床に)の代からの世襲を進めるため、経営のスリム化と再編を行ってきた。サムソンはメモリーチップやフラットテレビでも世界有数の企業。
サムソンの複数事業部門の買収への政府支援見返りとして、430億ウォン(約3770万ドル)をチェ氏に関連する団体への賄賂を渡したと疑われる。サムソンはチェ氏の娘(デンマークの潜伏中で指名手配中)の騎手へのキャリア形成へのスポンサー支援もしていたとみられる。朴大統領は大統領としての執務は禁じられ判決待ちであり、弾劾されたら、民主的に選出され弾劾となる初の大統領となる。
物いう株主でハンソン大学の経済学教授は、「賭博」とも称される政府との癒着の過去を断ち切るためには、逮捕はグループにとって良い機会となるだろうという。
2月17日付韓国
『聯合ニュース』は「サムソン後継者が汚職容疑で逮捕」との見出しで次のように報道している。
大統領を弾劾に追いやるほどのスキャンダルの関連し、サムソンの事実上のトップが賄賂による汚職容疑で正式に逮捕された。特別検察官は、3週間の捜査で、李氏への容疑を固め、先月棄却された贈賄、偽証容疑での逮捕状を再度請求した。グル―プで初めて逮捕される幹部となった李はソウル南部のウィワンで拘留される。
李氏は2015年、企業の買収への政府支援の見返りとして大統領の友人に430億ウォン(3630万ドル)の賄賂を渡したか又は、渡す確約をした疑いがある。この契約はグループの会長から息子の李氏への円滑な経営継承に重要だったとみられる。
サムソングループはチェと娘のドイツ拠点の2団体への資金供与を認めたが、買収への関連は否定している。捜査チームは大統領府と朴大統領との直接面会の予定を調整中である。
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