2月13日付米
『AP通信』:「上院本会議、元銀行家のムニューチン氏の財務長官指名を承認」
「●ドナルド・トランプ大統領より財務長官に指名されていたスティーブン・ムニューチン氏が2月13日晩、上院本会議において53:47票の僅差で承認を獲得して、同日同長官に就任。
●上院民主党はこれまで、同氏がワンウェスト銀行(注後記)代表だったとき、“差し押さえのゴリ押し”を行っていたとして非難し、また、上院金融委員会での指名公聴会で、およそ1億ドル(約114億円)の資産内容公開に応じなかったことも理由にして、指名に強く反対。...
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2月13日付米
『AP通信』:「上院本会議、元銀行家のムニューチン氏の財務長官指名を承認」
「●ドナルド・トランプ大統領より財務長官に指名されていたスティーブン・ムニューチン氏が2月13日晩、上院本会議において53:47票の僅差で承認を獲得して、同日同長官に就任。
●上院民主党はこれまで、同氏がワンウェスト銀行(注後記)代表だったとき、“差し押さえのゴリ押し”を行っていたとして非難し、また、上院金融委員会での指名公聴会で、およそ1億ドル(約114億円)の資産内容公開に応じなかったことも理由にして、指名に強く反対。
●ムニューチン氏は、米金融大手ゴールドマン・サックスの元共同経営者で、大統領選においてトランプ陣営の資金管理統括を担当。
●一方、2月13日の上院本会議で、退役軍人省長官にデビッド・シュルキン氏(オバマ前政権時代の同省次官)が全会一致で指名承認獲得。
●多くのトランプ政権閣僚が、共和党の多数票(52票)のお蔭で何とか可決承認されている中、シュルキン氏は民主党議員も指名支持。」
2月14日付英
『BBCニュース』:「トランプ氏、ムニューチン氏は減税と雇用促進に取り組むと表明」
「●トランプ大統領はムニューチン氏の財務長官就任に当り、今後減税と雇用促進に注力してもらうと表明。
●同氏も、雇用増大とテロリストの資金源遮断を成し遂げると宣言。
●同氏と同様、ゴールドマン・サックスの元共同経営者だったゲーリー・コーン氏は、トランプ政権の国家経済会議議長に就任。」
同日付ドイツ
『DW(ドイツ通信)』:「ウォール街の元銀行家のムニューチン氏が米財務長
官に就任」
「●トランプ政権が、“米国第一主義”との号令の下、どのように世界金融政策を取り進めていくのかと、中国・メキシコ・欧州から不安と疑問の声が上がっているが、ムニューチン氏は今のところ詳細方針を開示せず。
●なおムニューチン新長官には、トランプ大統領が標榜している、2010年制定のドッド・フランク法(2007~2009年発生のサブプライム・ローン問題で制定)の改定による金融規制緩和、米輸出高増加のための米輸入品へ課税する国境税の導入、更に、ロシアを含めた経済制裁等について、具体的に取進めていく責任。」
同日付ロシア
『スプートニク・インターナショナル』オンラインニュース:「米上院本会議、
スティーブ・ムニューチン氏の財務長官指名を承認」
「●米上院金融委員会(共和党多数派)は2月1日、ムニューチン氏の指名承認投票実施を取り止め、本会議での指名承認手続きに進むことを強行。
●ただ、上院本会議では、53:47票の僅差の承認。」
(注)ワンウェスト銀行:米国の貯蓄金融機関で、前身は、2007年に始まる金融危機でリーマン・ショックに先立ち大規模な破綻を起こしたインディマック銀行であり、破綻後連邦預金保険公社によって設立されたブリッジバンク。2009年にムニューチン氏ら実業家グループが買収し、ワンウェスト銀行に改名。
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