今週、ジェームズ・マティス米国防長官がアジアの韓国と日本を訪問予定であるが、日本は米軍経費負担増の懸念の中、米国と「対等なパートナー」として交渉出来ることを期待している、と報道されている。また、北朝鮮は、マティス氏訪問に合わせるように核兵器の原料となるプルトニウム製造原子炉を再稼働させ、弾頭ミサイル発射準備を進めている模様だと報道されている。
1月30日付米国
『CNN』は「懸念を抱く日本へ訪問予定のマティスが日本との関係再確認」との見出しで以下のように報道している。
日本当局は月曜、アジア同盟国訪問予定の退官軍ジェームズマティス長官を、「同盟関係の再確認の好機として歓迎する」と声明、トランプ政権からの初外賓に「我々は対等なパートナーだ」という明確なメッセージを示している。
アジアとの同盟関係の重要性に疑問を持っているトランプ大統領の「韓国と日本は核保有していい」との発言や米軍基地の軍事費用の負担増と安全保障支援の減少が懸念されているが、マティス長官はその重要性を強調している。...
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1月30日付米国
『CNN』は「懸念を抱く日本へ訪問予定のマティスが日本との関係再確認」との見出しで以下のように報道している。
日本当局は月曜、アジア同盟国訪問予定の退官軍ジェームズマティス長官を、「同盟関係の再確認の好機として歓迎する」と声明、トランプ政権からの初外賓に「我々は対等なパートナーだ」という明確なメッセージを示している。
アジアとの同盟関係の重要性に疑問を持っているトランプ大統領の「韓国と日本は核保有していい」との発言や米軍基地の軍事費用の負担増と安全保障支援の減少が懸念されているが、マティス長官はその重要性を強調している。
国防省の今年の見積もりによると、昨年の日本駐留米軍の米国経費負担が55億ドルで、約半分は5万人の軍人の給与、保険等の人件費だった。日本は「過去5年日本は軍事予算を増額し、米国からの軍用備品購入も増額している、米軍経費のみでなくトータルで考えたい。日米は対等なパートナーである」と説明している。
一方朝鮮では、マティスがアジア(韓国)に向けて発つのに合わせるかのように北朝鮮はプルトニウム原子炉を稼働させた模様である。日本はまた、軍事経験の長いマティスが、日本と韓国の歴史的対立の打開の助けになるとも期待している。
同日付
『CNN』は「マティス長官のアジア訪問にあわせて北朝鮮が原子炉稼動」との見出しで次のように報道している。
マティス長官のアジア歴訪にあわせて北朝鮮が原子炉稼動の模様。ジョンズ・ホプキンス大学国際問題研究所・北朝鮮研究の新衛星の分析によると、北朝鮮は寧辺原子力科学研究所のプルトニウム抽出の作業を再開の準備をしているという。また、米国と韓国政府筋は、北朝鮮は大陸間弾道ミサイル(ICBM)発射の準備をしている模様だと述べている。
トランプ大統領は米国の利益をにらみ、日本と韓国への支援の価値を見極め再考したいとしていたが、マティス長官のアジア訪問で2国の米国同盟関係強化の動き。韓国の 高高度防衛ミサイル(THAAD)の配備はほぼ確実。日本もサードの配備への興味を示している。
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