【Globali】
地域防衛の要となるF35日本配備へ(2017/01/13)
米海兵隊はアリゾナ州の基地から、最新鋭ステルス戦闘機F35を、米国外では初の配備先となる日本の岩国基地に向けて出発、数日中に岩国基地に到着する予定であるという。F35はレーダー等のセンサー類から探知されにくいステルス性能と垂直に離着陸できる能力を備えている。
他国に先駆けた日本への最新鋭戦闘機の配備は、米国がアジア太平洋地域の安定を重視していることの表れだと報道されている。また、F35についてはその拡大する費用が米国内でも問題になっているが、次期政権防衛相に指名された「狂犬」ことジェイムズ・マティス氏は、オバマ政権のアジア重視の姿勢を続ける方針を示しており、同盟国の多くは、制空権を維持するためにF35計画に期待しているとし、トランプ次期大統領が「予算超過だ」と批判するF35計画は「重要」であると発言している。
1月13日付
『CNN』は「米海兵隊 F-35戦闘機が太平洋防衛の要として日本へ」との見出しで以下のように報道している。
月曜、米史上最高額の経費が議論を呼んでいるF35統合打撃(ステルス)戦闘機16機が、海外配備としては初となる日本へ向けてアリゾナから出発、太平洋地域の防衛の要とする。米海兵隊岩国航空基地は本州にあり広島から近い。1億ドルの最新鋭戦闘機の岩国配備は、「日本防衛への米国の貢献度を示すもの。...
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1月13日付
『CNN』は「米海兵隊 F-35戦闘機が太平洋防衛の要として日本へ」との見出しで以下のように報道している。
月曜、米史上最高額の経費が議論を呼んでいるF35統合打撃(ステルス)戦闘機16機が、海外配備としては初となる日本へ向けてアリゾナから出発、太平洋地域の防衛の要とする。米海兵隊岩国航空基地は本州にあり広島から近い。1億ドルの最新鋭戦闘機の岩国配備は、「日本防衛への米国の貢献度を示すもの。」であると第3海兵遠征軍キャロライン・フット中尉はいう。
海兵隊のF35Bは垂直離着陸ができるのが特徴で陸海空からの攻撃に有利。エンジン1基のF35には、空軍用、海兵隊用、海軍艦隊用の3タイプあり、日本を含む米国外が製造に関わり国外輸出もされる予定。
アナリストは、最新鋭戦闘機を日本に配備することは、ヨーロッパや中東、豪州に配備するのとは違った意味を持っており、当地域の政治的対立を意味し、挑発行為を高めている北朝鮮や中国へのメッセージを示すことになると分析している。また、日本の防衛大臣も、「日本を取り巻く安全環境の問題は極めて厳しくなってきており、最新鋭戦闘機の配備は日米同盟をより強固にしアジア太平洋の安定に貢献するもの」だと述べている。
2443機の4千億ドルがさらに膨らもうとするF35Bのコストを巡っては、トランプ次期大統領をはじめ大きな議論があるところであり、トランプ氏は先日行われた記者会見でも「予算が拡大し開発が遅れている状態は好ましくない」と述べ、コスト削減のための競合を誓っている。昨年4月には、上院軍事委員会委員長であるジョン・マケイン(アリゾナ)上院議員は、F35の問題を「スキャンダルで悲劇」だと述べた。一方、今週木曜、次期政権防衛相に指名されたジェイムズ・マティス氏は、F35は海外の戦闘機納入先となる同盟国の多くは制空権を維持するためにF35計画に期待しているとしF35は「重要」であると発言している。」
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