国務長官:レックス・ティラーソン
エクソンモービルのCEO。ロシアのプーチン大統領とのビジネスでの親密な関係が取りざたされていて、実際エクソンモービルがロシアの国営石油会社と巨額の石油の利権や投資に関する取引をしている。ロシアへの経済制裁が解除されればエクソンモービルが巨額の利益を得ることができるために閣僚のメンバーになったのではないか、と疑問視されている。
また、政治未経験者でもあるので経験不足が指摘されている。
国防長官:ジェームズ・マティス
元海軍の退役軍人。アフガニスタンやイラク戦争では軍隊の指揮を取り功績をあげた。しかし、イランに対しての強硬姿勢がオバマ政権との対立を招く。中東和平のためには新たな枠組みが必要と主張する。「狂犬」の異名を持つ。
国土安全保障長官:ジョン・ケリー
元海軍の退役軍人。45年のキャリアを持ち、ラテンアメリカやカリブ海地域の安全保障を担当していた。不法移民には強硬姿勢を持っており、国境の安全性を強化する必要があると主張している。
財務長官:スティーブン・ムニューチン
ゴールドマンサックスの元幹部で、ヘッジファンドの設立やハリウッド映画のプロデュースの経験もある。2008年のリーマンショックなどのサブプライムローンで多くの銀行が破たんしたが、それを機に買収や売却で利益を上げた。減税などの税制改革の重要性を主張している。イエール大学卒。
司法長官:ジェフ・セッションズ
アラバマ州からの四期目の上院議員。移民に対しては強硬派である。「KKKを支持している」、などの問題発言をしたことがあるが、後に冗談であると撤回した。マイノリティーを差別していると批判されたこともある。
労働長官:アンディー・パズダー
ファストフード大手CKEレストランツ・ホールディングスのCEO。政府の規制や最低賃金法には反対している。オバマケアに関しても労働コストがかかると反対。
エネルギー長官:リック・ペリー
元テキサス州知事で二度大統領候補になったことがある。気候変動には懐疑的な立場をとっていて、環境規制には反対している。
環境保護庁長官:スコット・プルイット
オクラホマ州の司法長官。オバマ政権の打ち出したクリーンパワープランには反対していて、「地球温暖化には科学的根拠はない」としている。環境団体からは、「化石燃料の操り人形」と呼ばれている。
ホワイトハウス報道官:ショーン・スパイサー
共和党全国委員会の広報責任者。大統領選挙においてのロシアのハッキングに関しては「事実でない」と断固否定している。
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